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お迎え

お昼ご飯の時間が過ぎ雅宗は千早を迎えに千早の部屋へと来た。 「千ー早」 「うっ!なぁに」 雅宗の姿を見るなり千早はファイティングポーズをとり身構え、身構える千早に雅宗はニカっと八重歯を見せて笑い 「そないに構えんでええって。俺は今日はもう千早に痛いことはせーへんから。ご飯は食べれたん?」 「うん。食べた。痛いことしない?ほんと?」 「うん、俺は今日はもうせーへん。今から診察やで。場所を教えたるで俺についておいで」 雅宗は千早に手を差し出して千早が手を繋いでくるのを待ち、手を差し出された千早は雅宗の意図が分からず首を傾げ 「その手は何?」 「え…。手ぇ繋いでこ?」 「なんで?」 「なんで…ってみんな手ぇ繋いでいくで?もしくは抱っこして〜っちゅう子もおんで?」 「抱っこって、、オレ…高校生だよ?」 「年齢は関係ないねん。みんな甘えん坊やからさ」 「恥ずかしいからやだ」 「そうなん?」 「そうだよ。1人で歩ける」 「まあええわ。抱っこなり手ぇ繋いでほしい時がもしあったら素直に言うんやで?みんなええ人やから甘えさせてくれるでな」 「んー…そんな時が来るかは分かんないけど、覚えとく」 「よし、ほなら行くで」 「うん」 雅宗は歩きだし、千早は雅宗の後について2人は処置3へと歩いて行った

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