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はじめての現象に戸惑う

千早は尿を漏らしてしまうような不快な感覚から逃れようと膝を擦り合わせてもがいていた。 (やだ。いやだよ。これ以上おしりのナカをズポズポされたら…マジにおしっこ漏っちゃうって。診察中にお漏らししましたなんて笑い者になっちゃう。恥ずかしいっ) 「は…はぅ…ぁ…んーっ!出ちゃうっ。おしっこ出ちゃうってーっやだぁー」 「いい、問題ない。そのままイケ、イくんだ。千早」 (イケって何?問題ない?ありありだよ!先生の言っていること意味分かんな…、ああ!!まずいっっ) 「んぁああーっ!出ちゃったぁっっ」 ビクンっビクンと体を揺らし千早はぐったりとベッドに全身を投げ出して股間を隠したが、どこも濡れていないことに気がつき、目を点にし 「あ…れ?出てない?でも…いま確かに出た感じがしたのに…なんで?」 「勘違いだ、千早。何も出ていない。本当はしろくてドロっとしたやつが出てくるのが理想だったが出ずにイったようだ。まだ精通していないんだよな?」 「うん。えと、精通…まだ、してない…だから入院になったんだし…。あ、あのさ先生。イケって何?さっき言ったよね?」 (不思議だ…。絶対漏らしたと思ったのに濡れてない。後、なんだか体に力入んないし…なんだこれ) 千早は今、自分に起きた現象がなんなのか分からずキョトンとした表情を浮かべて実継を見上げた

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