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世話やきむーさん
いつの間にか病室に戻っていてベッドに寝かされていた千早は不思議そうにあたりをキョロキョロと見渡し
「あ…あれ?オレ、どうやってここに戻ってきたんだろう?」
トントン
千早が考えていると病室の扉がノックされ、千早は不安そうに開いていく扉を見つめた。
(誰だろう?)
「千ー早。おかえりぃ」
「げ…」
「げってなんやねん、げって。地味に傷つくわ〜」
入ってきた雅宗の姿を見て千早は表情をゆがめて露骨に嫌がり
「何しに来たの?周防さん」
「なんもせぇへんよ。千早の顔を見に来ただけや」
「え…、わざわざ?暇なの?」
「暇ちゃうで。わりと忙しいねんで?ナースの業務。千早の診察終わったら迎えに行こ思てたんやけどな、俺の知らん間に祖父江先生が千早のことを抱っこでここに運んでたん今知ったもんやから様子を見に来たっちゅうわけや」
「そうなんだ。あの先生が…」
「せやで。優しいやろ?祖父江先生」
「でも怖かった」
「診察ん時はな。怖がられとるけど終わったら褒めてくれるし優しいから結構人気あるんやで?元小児科医やから子どもの面倒見ええしな。今、デイルームで双子らと遊んどるくらいやし」
雅宗から出た発言に驚き千早は目を丸くし
「昼に約束?してたけど、本当に遊んでるの?」
「ほんまやで。気になる?」
「え…えと…」
「恥ずかしがらんでええよ。一緒に見に行こか」
「いっ。いいよ!行かない」
「ええからええから」
雅宗はなかば強引に千早の手を引きデイルームへと千早を連れ出した
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