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双子は実継先生が大好き
落ちた風船を見てハルとナツは千早を指差し声を揃えて
「「千早おにぃちゃんの負けーっ」
きゃっきゃっと騒ぎながらハルは雅宗の腕から降り、走って千早の後ろにまわりこんで千早のおしりを触り
「ひゃう!」
触られた千早は驚いて両手でおしりを隠して飛びあがり
「な、なに?ハルくん」
「いま、祖父江先生に見惚れていたでしょ〜?おにぃちゃんたらえっちぃんだ」
「ハルったらまた抜けがけっ。おれにもおしり触らせておにぃちゃん」
「ええ…っやだぁ」
「えーずるい!祖父江先生とハルには触らせておれには触らせてくれないんだ?」
「ちょ、ちょっと待って!なんで祖父江先生に触られたの知っているの?」
慌てる千早の様子に雅宗はニヤっと笑い、笑われた千早はヘソを曲げ
「なんで笑うっ!オレ、周防さん好きくない。おしりに痛いことするし」
「あちゃー、えらい嫌われたな。まいったで」
「おにぃちゃん、痛いことって周防さんに坐薬されたの?それともお浣腸?」
「あれだろ、てきべんってやつ。オレもあれきらい」
「でも、診察と治療のときに必須な処置だから仕方ないと思うな」
「ハル、先生の前だからっていい子ぶりっこしてる!お浣腸ヤダぁあって泣き叫んでた子だぁれ?」
「う…ぼく」
泣きそうな声を出すハルにみかねて実継はハルを抱きあげ
「泣かなくていい。毎日頑張っているもんな?ハル」
「うん。ぼく、プラグも頑張ってるよ」
「おれだって抜かずに毎日頑張ってる!今も入ってるし。だから、おれも抱っこしてー」
「はいはい、かわりばんこな?1分待って。仲良しだけどケンカばっかだな?おまえらは」
実継はナツの頭を撫で、苦笑いを浮かべた
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