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双子は実継先生が大好き 2

ハルと交代で実継に抱っこされたナツは実継に甘えた。 「日勤帯最後のローション塗り直し、看護師さんじゃなくて先生がいいなぁ。だめぇ?」 「ええ、ずるいよナツ。ぼくも先生がいい」 「はいはい。分かった。2人仲良くまとめてやってやる」 「わーい。先生ぇ大好き」 「ぼくも好きぃ」 ナツは実継の顔にすりすりと頬をこすりつけ、ハルは実継の手を繋いだ 「周防、この子たちのケアをしたらそのまま医局に戻るから後を頼むな?」 「了解。しかしほんま双子ら先生のこと好きやなぁ。ハルちゃんの受け持ち看護師としてはちょい切ないわ」 「ちゃんと周防さんのことも好きだよー。周防さんまた明日ね〜。千早おにぃちゃん、後でごはん一緒に行こうねっ」 ハルとナツは周防と千早に手を振り、実継とともに処置3へ消えていった 残された雅宗と千早は気まずい空気感に顔を見合わせ 「えーと…部屋送ってこか?」 「1人で帰れるよ」 「ほんま?ほんならまた明日な?明日は採血させてもらうでちょい早めに出勤するでよろしゅうな?」 「え…っ」 「ん?なんなん?」 「周防さん、またオレに痛いことする気なんだ…」 「だ、大丈夫やって!採血なんパパっと済むんやからそう痛ないって。一瞬だけやから」 「……」 千早は無言で雅宗の横を通り過ぎ自分の部屋へと向かい、何も言わずに歩いていった千早の背中を雅宗は切なげに見つめた

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