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第6話 同棲先のお布団はふかふかです
きっぱりと物事を言われどうしようかたじろんでいると
『史哉様、千夏様からお電話を頂いております』とアナウンスが流れた。
『分かった、すぐに行く』
千夏ってどう考えても女性の名前だよな、、、。
ってことは本当に僕の立ち位置はペットなのかもしれない、ということはだよ。
これは逃げられる瞬間があるというこ……
「おわっ!?」
お姫様抱っこされそのまま部屋に入れられた。
「ここが君の部屋だ」と一言いい
鍵をかけられ出て行った。
これは紛れもなく監禁だ。
お父さん、お母さん、僕の一生はこの変人と過ごさないといけないようです。
しくしく…………。
という劇をやりつつ部屋を眺めると
スキップフロアでおしゃんすぎる部屋だった。
トイレもお風呂も部屋の中にある、この家の全貌を見てみたいところだ。
きっとバカでかいんだろうな。
まぁでも
ボフン。
このふかふかのベッドで1日なにも考えずに過ごせるなんて夢のようだ。
スーツを脱ぎ捨て用意してあった寝間着を身に纏いベッドにダイブした。
「ふはぁー最高だ」
もう、寝間着のサイズがぴったしとかいろいろ考えたくない。
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「最高の笑顔だ」
部屋には大きなテレビが設置されていてそこに映し出されるのは若林瑠夏の部屋だった。
『なにがだい?』
『すまない、こちらの話だ』
『それで、君が珍しく部長秘書補欠の申請をしてきたのは高峰くんが役立たずになってしまったのか?』
『いえ、高峰くんは非常に良くしているよ、でも1人補欠としてほしいなと思っていたのでね』
『ふーん、美味しいのかな?』
舌が動くような音が聞こえたのですかさず
『残念ながら彼はきっとネコだろう』
『だろう……君が喰ってないのはなかなか珍しいな』
『私も人を選ぶので』
『ふーん、まぁ補欠候補さんの紹介は日程決めておいてね』
『承知しました』
ふぅ、相変わらずビッチなところは変わらないな。
でも彼を奪われるわけにはいかない。
私の愛するこの子を…………。
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「やべぇー普通に寝てた………明日って日曜日親に部長と同棲を始めました、なんて絶対に口が裂けても言えない!!」
どうしたらいいんだ。
頭を抱えているとドアが開き
「どうした? 具合が悪いのか?」
「いや、っていうかなんのようですか?」
「買い物に行こうと思ってな、明日大切な用事があるから」
「……」
すごい、行きたくない。
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