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第10話 あんあん// イク

「あんあん// イク」と聞こえたのだ。 今日部長は大阪まで出張だ。 帰りは夜と聞いている。 僕はドアを開けてしまった。 社長室の前の廊下は関係者以外は誰も通らない、室内で激しく抱かれていたとしても問題ないといえば問題ない。 でもこれは…………。 部屋の中で男と男が乱れ合うシーン。 社長と他会社の人なのか分からないが その乱れる行為を思わず凝視してしまう寸前に社長と目があいドアを閉めようとするが後ろから 「あんれぇ~ なにこのボサボサ頭、ここの社員?」 と言われ部屋に押し込まれたのだった。 机に手をつきアレが入っているのだろう、社長は裸で火照った体が目に付き慌てて目をそらすと押し込んだ相手に顎を持ち上げられ耳元で 「君、ここの社員ならちゃんと見ておかないと、社長がエロい営業をしているところを」 これは営業なのか? もしやこれが枕営業というものなのか。 「ああ、今日は朝から高峰くんもいないって思ってたのにどうして来ちゃうかな?」 と社長が言うと すかさず後ろの男が尻を揉み、前を触ってきた。 「おお、ちょっと興奮してる?」 「やだぁ」 と腕にしがみつくと 「うひょー何この子萌えるね」 「ダメ、その子は史哉の子だから」 「史哉? ああ、奥川のか」 「ええ、んはぁ………奥川家に手を出せば会社はほぼ確実で消されるでしょうね、んんっあぁ// そこ気持ちいい、ん」 机を掴み、掘られている様子をただただ見つめてしまう。 「こえぇーこんな爆弾をここにって君勃起してるよ、社長のこと見て、ああなっちゃったのかな?」 「ひぇ?」 「うっ………(なんだこいつ一瞬ただのボサボサ頭したかわいげもないやつって思ってたのに髪の毛の隙間から見える誘っているかのような潤んだ瞳)」 「あっあっ/// 奥にいっぱい出して!!!」 思わずズクンとなにかを感じてしまった。 「おい」 ぐいっと社長の顔がこちらに向いて近づいてきた。 目の前に社長と掘っている男が来て両足が上に上がり もろ、接合部が見えてしまった。 「ひっ………」 「触ってもいいよ」 「こら、そんなお誘いしちゃダメ」 掘っている男が誘惑してきた。 屈伸運動をすると挿入されているそれも上下に動き社長の顔をまた赤く染めていた。 「はぁはぁ……うっ」 ぬちぬちと中に出したであろう精液がネバネバとした動きに変わる。 気持ち悪い。 と思うけどその出し入れが気になってしまった。 「はぁはぁ……ビクン」 前屈みになり自分に起こったことを朦朧と考えているとドアがまた開き高峰さんがきた。 黙って僕を外に連れ出してくれた。

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