グッと腰を進めて狭い内壁に捩じ込むと、仰け反る先輩の腰を引き戻す。 「あっ、くっ……」 　こっちもキツいが、苦しいのか、痛いのか……眉を寄せた先輩の目に涙が滲んでいて、俺はそこに唇を寄せた。 　目元、頬、鼻、口、至るところにキスをしていると、先輩はゆっくり息を吐いてこっち見る。 「ちょ、そんなも、いいから……全部挿れて」 　今まで先輩から感じたこともないような色香。 　乱れた息を整えようとするその姿にクラクラした。 　脚を抱え直して言われるままに少し腰を引いてから残っていた半分も押し込める。 「ぁあ"っ！ぅくっ……」 　ビクビクと震えて仰け反ったことで見える白い喉。 　美玖とは違う、キツくてギュッと締め付けられる感覚に余裕なんて吹っ飛んだ。 　熱くて、狭くて、もっと深く突いてその顔を歪めたくて……先輩の尻を浮かせると、抽挿を開始する。 　生々しい水音と必死に声を堪えるのに漏れている先輩の呻き声。 　ちゃんと声が聞いてみたくて噛み締めている口を抉じ開けて指を挿し込んだ。 　止めようとしてくる手を捕まえて、もう片方もまとめて頭の上で固定をする。 　 「や、あ……あァ!!」 　先輩の声は思っていた以上に艶めかしくてズンと腰に響いた。 「おまっ、ちょっ!!……ん、ぁあっ!!」 　俺も少し腰を上げて伸し掛かるように更に深く突くと、先輩は涙を溢して喘ぐ声もまた切羽詰まってくる。 　止まれないままに穿つ俺は先輩が大きく跳ねて白濁を吐く瞬間にギュッと中が締まって、呆気なく熱を放ってしまった。