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「先輩?大丈夫ですか?」
「……いいから抜け」
汗で張り付いた先輩の前髪を掻き上げようとした手はパシンと叩かれる。
その頬に唇を寄せてもグイッと押し返されて、俺はため息を吐くしかなかった。
甘い雰囲気なんて微塵も感じさせてくれなくて、腰を引くとズルリの抜ける俺のモノ。
ゴムに溜まったその白濁の量があまりにもエグくて笑ってしまった。
処理をして先輩の腹に飛んでいるモノも拭こうとすると、今度は足で蹴られる。
「拭くだけですよ」
「いい。触んな」
「なら……」
「バカっ!!ちょっ!やめっ‼降ろせっ!!」
問答無用で横抱きにすると、先輩はバタバタ暴れて何度も俺を殴ってきた。
それも無視してヤる前に先輩が消えていったドアを開ける。
俺は服を着たままだが仕方ない。
風呂とトイレが一緒にあるその狭いバスタブに先輩を降ろすと、先輩はシャッと勢いよくシャワーカーテンを閉めた。
そのままそこで待っているのは何か寂しくて、俺は急いで服を脱いで部屋の外に投げる。
シャワーの音を聞きつつそっと捲って中に入ると、先輩は俺目掛けてお湯を向けてきた。
「ちょっ!!」
「何でタクまで入って来るんだよ!」
「洗ってあげようかと思って?」
「要らん」
「いいじゃないですか。身体辛いでしょう?父さんもしょっちゅう変な動きしてますからね」
笑って誤魔化しながら先輩の手からシャワーヘッドを奪って後ろからそっと抱き締める。
「甘ったるいことすんな」
「何照れてるんですか?」
先輩がちょっとかわいい。
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