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 服を着ることさえ億劫で先輩に軽く拭いてもらってヨロヨロとベッドに倒れ込む。  俺が調べて実践した準備なんて、ただ風呂に入ったのとほぼ変わらない気がした。  あんな先輩にされた準備……正直これからできるかと問われたら自信もなくなる。 「な?ノンケにはキツかっただろ?」  ニヤニヤと笑う先輩が憎らしくて、でも、かわいくて仕方なかった。 「今日はもう帰れ。お前はセフレも失格」 「セフレじゃないです!」 「はいはい」  雑に頭を撫でられて身を起こした俺は先輩の肩を掴んでベッドに押し倒す。 「……何怒ってんだよ?」  それでも笑っている先輩の唇を荒々しく奪った。 「何?タチならやれるって?まぁ、今はまた酒飲み過ぎてて硬度足んねぇだろうし、お前のはキツ過ぎてまだ入んねぇだろうからいいけどさぁ……」  上目遣いでこっちを見る先輩。  その試すような目付きにうぐっと怯んでしまう。 「お前が受けるのは諦めて俺を抱くか?」  大きな目がこっちをじっと見ていて、俺は静かに先輩の上から降りた。 「……俺が抱かれてもいいって言ったんだから……ちゃんとネコになりますよ」  半ばヤケ。  でも、正直、不安ではあった。  準備だけであんな息も乱れまくるほどの違和感と異物感で吐きそうだったし、痛みで竦み上がったんだから。  何より途中から自分では制御できないほどの快感に喘ぎまくったのは……自分じゃなくなってしまうようで怖かった。

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