30 / 166
30
「震えてんじゃねぇか」
体を起こした先輩は俺を見てため息を吐く。
「大丈夫です」
「そんなん言われてもなぁ」
ガシガシと頭を掻く先輩はそれでもローションのボトルに手を伸ばした。
「わかってんのか?さっきのはただの準備だぞ?解すだけでも無理だろ?」
「無理じゃないです!だから、やって下さい」
無理かもしれないと思っていることを先輩に指摘されたくなくて、手を伸ばしてそのローションのフタを開ける。
「ならここにうつ伏せになって尻上げろ」
「へ?」
「晒せるか?」
また試されている気がした。
先輩の視線を感じながら思わず正座をしてそのまま平伏する。
これではダメなのはわかるけど動けない。すると、
「尻上げろっつったの!」
驚くほどの力で尻を持ち上げられて体勢も整えられてしまった。
先輩の目に晒される後孔。
立てた膝の間に足を入れて拡げられて、その姿を想像するだけで火が出そうだ。
「これにしがみついてろ」
逃げ出したくなるのを必死に堪えていると枕を挿し込まれる。
抱きつくようにそれにしがみついて顔もそこに埋めた。
まだ触れられていない。
でも、こんな状態……恥ずかし過ぎて死んでしまいたい。なのに、
「やるぞ?」
わざと息を吹きかけられて枕を必死に掴む。
冷たいモノが尻に垂らされてビクッと跳ねると、笑いながらやけにゆっくりと塗り拡げられた。
「ちょ、先ぱ……」
「ふはっ!その必死に堪えてる感じ……めっちゃグズグズにしてやりたくなんな」
楽しそうな先輩の声を聞きながら俺は歯を食い縛る。
ともだちにシェアしよう!