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「ん"んっ……ぐ、ぁっ」
枕を噛んでみても出てしまう呻き声。
「だから、我慢しないで声出せって!その方が楽だしこっちもアガる」
ローションのせいでかグチュブチュと耳に届く音も、痛みと異物感がどんどん気持ちいいと感じてきてしまっていることにも戸惑いしかない。
「ほら、ここ……気持ちいいだろ?」
ピタリと俺の背中に張り付いてフッと耳に息をかけながら言われて、頭の中も一気に沸騰する。
ゾクゾクと背筋にも言い表し難い何かが走り抜けて、指がその場所を押す度に強烈な刺激が襲ってきた。
「あ、あ"ァァっ!!」
一度声を出したら止まらなくなって聞きたくもないのに自分の声とは思えない声まで耳に入ってくる。
「まだ一本だぞ?三本は挿入 らないとキツいんだからな?」
いつもの先輩とは思えないような低い声にもドキドキしてしまっていた。
身体が熱い。
息はあがるし、涙は止まらないし……自分でもわかるくらい腰まで揺れてしまって恥ずかしい。
「指、増やすか?」
「も、いいから……先輩の挿れちゃって……」
「バーカ。二度と使い物になんなくなるわ」
恥ずかしさに耐えられなくなって言うと、先輩にバチンと後頭部を叩かれる。
「……ま、まだ二本目はキツいか。それなら頑張った褒美……欲しいか?」
情けないことに涙で濡れた顔を上げると、先輩は俺の身体をひっくり返して微笑んだ。
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