結局、土日も先輩の部屋で過ごした。 　何度も指を挿れられて泣かされて、俺も先輩を抱いて啼かせまくって。 　乱れまくった週末だった自覚はある。 「くそっ……もう来んな」 「ヤです」 　ベッドの上でグッタリした先輩に言われて後ろからすり寄って抱き締めたその心地よさ。 　受け入れてくれたのか、もう振り払う気力もないのか大人しかった先輩。 　まぁ、さすがに月曜の今日、朝は六時前に叩き起こされてシャワーだけ浴びて追い出されたんだが。 「……もう会いたい」 　何となく残っている尻の違和感と腰のダルさ。 　それが先輩との行為の跡のようでちょっと嬉しい。 　だが、思いっきり腰を擦って辛そうだった先輩を思うとさすがにヤり過ぎた気もした。 　でも、何度も誘ってきたのは結局先輩なんだが。 　とりあえず金曜日は一緒に夕飯を食べる約束を取り付けて、俺は上機嫌だった。ただ、 「お帰り。言いたいことわかるか？」 　玄関で待ち構えていた城くんは怒っているようで俺は動きを止める。 「拓翔！『泊まる』なんてそれだけじゃわからないだろ？ちゃんと連絡して……」 　走ってきた父さんが助けになるかと思いきや、 「優希さん、いいから仕事行く準備して下さい。俺がちゃんと話すんで」 　微笑んで城くんはリビングへと押し戻した。 　向き直ってじっと見下ろされて身を縮める。 　いつだって怒鳴らない城くん。 　だが、イケメンの睨みと無言の圧はめちゃくちゃ怖い。