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先輩は引き抜いたモノからゴムを外すと、すぐにまた後孔に押し付けてきた。
「え?」
出したはずのモノは一切萎えていなくてその硬さに驚く。
喪失感も一瞬ですぐに埋められた屹立。
熱く脈動もリアルに感じて俺もドクドクと全身の血が下半身に集まる気がした。
「っ……加減とかできねぇじゃん」
堪えるように言う先輩の声もやけに色気があってドキッとする。
ポタリと落ちてきた先輩の汗も、今まで後輩としてじゃ見たことのなかった雄の顔をした先輩も。
「健、太……好き」
その頬に手を伸ばして微笑むと、先輩は動きを止めて俺の手に頬をすり寄せてきた。
そっと目を閉じてゆっくり開かれる瞳。
「うん……俺も」
「へっ!?」
「何びっくりしてんだよ」
先輩は驚く俺を見て口を曲げる。
「だって……」
「しょうがねぇじゃん。お前のこと元々好きだけど……今日のお前いちいち俺のツボついてくるし、かわいくて仕方ねぇもん」
「かわ……それは喜び辛いんですが?」
「バーカ。愛おしいってこと」
「ふぇ?」
笑う先輩がかわいいだけじゃなくて、嬉し過ぎる言葉を言うせいで間抜けな声が漏れた。
「……いいから!今は感じてろ」
足を抱え直されて律動を再開される。
必死にしがみついて先輩を感じて……俺はちゃんと確認したいのにドSな先輩に喘がされ続けた。
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