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 啄むようなキスを繰り返して、一緒に笑いながら先輩をソファーに押し倒す。  髪を梳くように指を差し込まれて、俺も先輩の腰と背中に手を回した。  深く舌を挿し込んで絡ませて、その舌先を吸う。 「んっ……は……」  混ざった唾液を飲み込んで、漏れ出る先輩の吐息。  こうなると簡単には離れられない。 「待っ……タク……」  それでも止めようとはする先輩。  でも、腕を伸ばしてしっかり抱き寄せてきて、俺たちはまた角度を変えてキスを繰り返した。  先輩の服の裾から手を滑り込ませて腰から上へと手を滑らせると、先輩はピクリと跳ねる。  先輩も俺の服の上から指で愛撫してきて、俺たちは銀糸を繋げたまま見つめ合った。  抱きたい、とは思うが、昨夜初めて受け入れたばかりの身体は勝手にその熱も求めてしまう。 「何て顔してんだ。お前」  俺の頬に手を伸ばした先輩はクスッと笑ってゆっくり手を耳へと動かした。  そのもどかしい刺激にも反応してしまうと、先輩は笑いながら俺の頭を引き寄せて耳に唇を寄せる。 「盛り過ぎじゃね?やーらし!」  耳に直接吹き込まれて軽く腰も揺れてしまった。  耐えきれず腰を押し付けて先輩をまたソファーへと押し倒す。 「バカ。リビング(こんなとこ)でヤれる訳ねぇだろ?」 「じゃあ、俺の部屋行きますか?」 「どんだけヤりてぇの?腰、死ぬぞ?」  我慢できずにその首筋に舌を這わせると、先輩は笑って俺の頭を抱き締めた。  

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