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「うぁっ、は……ぁ……」
出さないように堪えているのに漏れてしまう声。
もうこの先の快楽を知ってしまった身体は苦しいと思うのは一瞬で、すぐに腰まで揺らしてしまった。
自分では制御できない快感。
なのに、俺の腰が動き始めると、先輩はピタリと動きを止める。
「っ……何、で?」
思わず顔を背後に向けてしまうと、先輩はニッと歯を見せた。
この顔は……ヤバい。
「何?」
わかっている癖に、先輩は俺の背中にピタリとくっついて首の後ろにキスをする。
チュッチュと音をたてて、舌も這わされてゾクゾクと快感が這い上がってきた。
なのに、直接的な刺激は与えてくれない。
動いて欲しいのに先輩は俺の胸に手を伸ばして先をクニクニと軽く押し潰してくるだけだ。
弾いてはくれる。
でも、そこも微妙に力を加減されていてもどかしい。
「も……先、ぱ……」
「んー?」
絶対にわかっていてやっている。
これはまだまだ止める気はないやつだ。
「……う……動いて……下さい、よ」
「何で?」
「何でって……」
吐息さえ堪えられるほどになっているのに、先輩はくすくすと笑っている。
「……そんな目で見てくんなよ」
「そんな目って……どんな目ですか」
チュッとまた肩にキスをされてピクッと跳ねながらギュッと浴槽を握った。
「物欲しそうな目」
「……欲しいんですよ」
弾むような声を聞きながら堪えられずに強請る。
ズルリと引き抜かれて絶望でしかなかったのに、手を引かれて浴室を出た俺は勢いよくベッドに押し倒された。
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