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 身体を起こした先輩が俺の腰を掴んで勢いよく突いてくると、もう俺はガクガクと震えながら声を漏らすことしかできなかった。 「あ"、も……ん"、ンんっ!!」  いつもより熱くて、いつもより大きく感じて……そんな剛直に深く激しく内壁を抉られて喘がされる俺。  少し苦しいのに嬉しいなんてどうかしてる。  でも、先輩が俺にここまで欲情してくれるなんて幸せだろう?  ただの後輩じゃなくて、恋人だと実感もして。 「健……太」  目尻に溜まっていた涙が垂れていく。  先輩の息遣いを感じながら、堪えきれない情欲の波に飲まれて身体が勝手に痙攣した。  喰い破られる気がするほど奥に先輩を感じながら激しく身体を跳ねさせる。  しばらくしてその深い場所で先輩も熱を弾けさせた。  俺もイった感覚はあるのに止まらなくて、思考力も何もなくただ先輩の熱を感じながら身体を震わせる。  うまく呼吸もできなくて口を開けると、先輩はすぐに口で塞いできた。  ジュッと絡めた唾液を吸われて、苦しいのに舌を伸ばしてしまう。 「拓、翔……」 「ん、ン……健、太……」  お互いの名前を呼んで、髪に挿し込んだ指で後頭部を撫でる。  どうしようもないくらい離れたくなくて、ぼんやりと思考の溶けたままただキスを交わしていた。 「拓翔、ドライでイけたな?」  俺の脇腹をなぞって下へと降りていった手のひらが下腹部に触れて微笑まれる。  ドライ?  反応できずにいるうちにギュッと抱き締められた。 「出さないでイけるならまだ何度でもイけるな?」  先輩は朝まで離してくれなかった。

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