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「隠せないから丸見え!でも、今日は手で口も押さえられないからな?頑張れ!」
下半身はさっさと下着まで剥いだ先輩は俺のモノに軽くキスをしてくる。
「なぁ、タク……こっち見ろって」
しかも、それを見ろなんて鬼畜なことを。
情けないほどに勃ち上がってテラテラと先走りで濡れている先端。
そこにチュウッと吸い付いて先輩はこっちを見上げた。
「っとに……」
グッと堪えると、先輩は笑いながらくぱっと口を開ける。
「なぁ……」
俺の竿に指を絡めて更に頬もくっつけられて視界の暴力がヒドい。
「な、何です、か?」
訴えてくるような目にとりあえず聞いてみると、先輩は少し悩んだように目を伏せてからもう一度こっちを見た。
「……俺のこと、抱くか?」
「は?」
意味がわからず声がすっ飛ぶ。
それなら今この腕も固定されて追い詰められている状況は何なのか?
それに……どうしたって気になるのは先輩のハジメテ。
あんなの聞いたら抱くなんて、嫌な思い出まで掘り返しそうでためらってしまう。
「顔に出てる」
フッと笑うと先輩は指を立てて俺の根元からゆっくりと指を這わせた。
浮き出た血管をなぞるように僅かに触れる指先。
そんなのドキドキが止まらなくて、とろりと先端から期待が滲むのもめちゃくちゃ恥ずかしい。
「やっぱり俺が抱く。でも、後で抱いて」
「はい?」
「体力は残るようにいっぱい恥ずかしくさせてやるからさ」
「何言って……」
「嫌なこと忘れるくらい気持ちくなろーな?」
先輩のこの表情 はヤバいやつだ。
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