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155、第20話「ずっとずっと」
結局、明け方目を覚ました俺たちはカピカピになった身体で苦笑いをしつつ一緒にシャワーを浴びた。
まぁ、先輩の宣言通りただシャワーでは終わらず、喰われた俺は再び床に転がってしばらく動けなくなったのだが。
朝から容赦なく攻められて関節が軋んでうまく動けない俺。
そして、ヒドいシーツはごみ袋に突っ込んだとはいえ、明らかに事後感丸出しのソファーベッド。
業者はプロの対応でサラッと冷蔵庫と共に引き取って行ったが、恥ずかし過ぎて玄関のドアが閉まった後で頭を抱えて悶えまくった。
「そんな恥ずかしがってるとか……また勃つぞ」
「いや、性欲どうなってんですか?」
後ろから抱きつかれてもう感心する。
「もっかいする?」
「いや、掃除機かけて拭き掃除するんでしょう?引き渡しの人来ちゃいますよ?」
「真面目かよ」
笑って先輩はスルリと俺の背中から離れていった。
それはそれで何か寂しいのはどうしたものか。
「タクはもう休んでてもいいぞ」
「いや、やりますよ」
雑巾を手にしようとすると、先輩は俺の手から奪っていく。
「これはいい」
「何でですか!」
「そんなん尻振ってたらヤっちゃうだろ?」
どうしてこの人はこんな……。
「今夜は新居 でシような!」
「いや、もう向こうでも何回もシてるし。今夜はさすがに寝ましょうよ」
呆れつつ笑ってしまうと、先輩は雑巾を投げて今度は正面から抱きついてきた。
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