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第8話

【以上、回想終了。】 さてそんな出会いから二年。 結心は未だに壮五の家に住み着いている。 ただ壮五に言われてアルバイトだけはしており、稼いだお金から二万円だけ生活費として渡していた。あとはお小遣い。 今日のシフトを終えた結心は、壮五の家にフラフラしながら帰る。 今日のご飯はなんだろなぁと思いながら、道路に映る自分の影を見て「そろそろ出なきゃ行けないかなぁ」と呟いた。 壮五の家に住まわせてもらって二年。 二人の関係は何一つ変わらない。 ただ時折、壮五がしたそうなのでキスをするくらい。 まあでもそれでは結心の性欲が満たされないので、たまに家を出て昔から付き合いのある女とセックスしては壮五のいる家に帰った。 すると壮五は悲しそうな顔をする。 決して小言を言われたことは無い。ただ悲しそうに笑って「おかえり」と言うだけ。 結心はその顔を見ていつもツキンと胸の辺りが痛んでいた。 『?』となりながらも「ただいま」と言って部屋に上がる。

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