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第16話
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「ベッド行こうねぇ」
「ぅ……」
壮五は体を拭かれると、結心に抱き上げられて寝室に運ばれた。
もう既に体力がきつい。底が見えてる気がする。
「もう恥ずかしくない?ぜーんぶ見たもんね。大丈夫だよね」
「っ、言うな!」
壮五は恥ずかしさに顔を両手で覆う。
なので結心は壮五の全裸を見ることが出来た。
「解していくんだけど、痛かったら教えて。すぐに抜くからね」
「……怖くなってきた」
「手繋ぐ?」
「やだ。自由にしてないと逆に怖い」
ふぅ、と息を吐いた壮五は、突然結心にキスをされる。
口内を蹂躙され、飲み込めなかった唾液が口の端から溢れていった。
結心とのキスは気持ちがいい。
特に上顎を撫でられるのが好きで、そんな事とっくの前に知っていた結心は、そこを重点的に攻めて壮五を蕩けさせていく。
壮五は体をビクビクと震わせて、与えられる刺激に気付けばペニスも勃起している。
少しして唇を離した結心は、右手にたっぷりのローションを出すと、それを壮五の後孔の周りに塗り広げた。
左手は勃起したままのペニスを軽く扱いてやる。
壮五はハッと息を吐くと、慌ててペニスを扱く手を止めさせる。何せ自分以外の誰かにそこを触られるのは初めてだった。
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