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第17話
「どしたの? ココ、触られたくない?」
「っ、ゃ、結心の手、気持ち、くて」
「……可愛いねぇ。じゃあこうしててあげるからね」
クルクル後孔を撫でていた指が、ツプッと侵入しようとした。
壮五は咄嗟に息を詰めてしまう。
それに気づいた結心は、壮五に顔を寄せて唇に軽く噛み付いた。
「息しろ〜」
「っ……は、はぁっ、はぁ……っ」
「まだ挿れないし、ちんちんの方に集中しておいて」
「っ、でも、こ、わぃ……」
「……今日は指一本だけ挿れれるように頑張ろっか」
壮五はコクコクと頷く。
それだけならまだ大丈夫な気がする。
今日のゴールを知ると少し安心して、漸く浅かった呼吸から深呼吸に変えることができた。
「ゆっくり挿れるよ」
「ん……──ンッ!」
指が入ってくる。痛みはない。けれど酷い違和感。
結心は壮五の様子を見て、少し指が馴染んでから動かそうとジッ止まっている。
ちゃんと自分を見てくれているんだと、待ってくれる結心に嬉しく思っていると、中に挿れられた指がクイッと動いた。
「っん!」
「んー……ぁ、これか?」
「あッ──?」
指が動き、内壁のある部分を撫でた途端、壮五の体に初めての感覚が走り抜ける。
思わず声が漏れてしまうほどそれは気持ちよくて、その声を聞いた結心は嬉しくなり、その部分──前立腺をクイクイと刺激した。
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