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第28話

壮五がご飯を食べ終えると結心はすぐに食器を洗った。 その間に壮五は風呂の準備をして、結心が皿洗いを終えた頃、そんな彼の手を引いて一緒に脱衣所に向かう。 ここ最近の習慣で、二人は毎日のように一緒にお風呂に入っていた。 「結心、服脱がせて」 「あは、今日は甘えたい気分なの?」 結心は笑いながら壮五の服を脱がせていく。 全裸になった二人は浴室に入るとシャワーを浴びて、それぞれ頭と体を洗えば「はぁー……」と言いながら湯船に浸かった。 壮五は結心に持たれるようにして、目を閉じる。 「壮ちゃんの髪、俺が乾かしてあげるね。」 「んー……」 「寝ちゃうの? やだよ、まだ起きてなきゃ。」 「……今日は疲れた」 「えぇ、可愛い。疲れて俺に甘えてんの? いいよぉ、癒してあげんね」 結心はそう言うと、そっと壮五のお腹側に手を回す。 ぐりぐり壮五の頭に額を押し付け、「でも壮ちゃん、寝ないでよ。」と首筋にキスをして、壮五は擽ったさに「ふふ」っと笑った。 「寝ないよ。」 「……そう言ってこの前寝たじゃん。」 「そうだっけ……?」 「そうだよ。あの時、壮ちゃんとシたかったのに寝ちゃうから一人でヌいたよ。」 壮五は俯いて、それから結心の手を取った。

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