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第32話
「ぁ、まって!」
「?」
そしてベッドに移動し、では早速……と結心が壮五に触れようとした時、壮五が思い出したかのように飛び起きた。
「結心にしたいことがあるんだった!」
「え、何?」
──ここでお預け食らう感じ?
結心は微笑んだままだが、内心『はよしろ〜』と思っている。
「あのさ、初めてだから下手だと思うんだけどさ……」
「うん?」
「あの……結心の、舐めてみたい……」
「!?」
「ダメかな……?」
結心はまさか壮五にフェラチオをしてもらえるだなんて思っていなかったので、驚きと嬉しさに首を激しく縦に振った。
「ダメじゃないです」
「ぁ……えっと、じゃああの……失礼します……」
結心は胡座をかいて、壮五が自分のペニスに触れるのをマジマジと見ていた。
そっと触れた壮五は、チラッと結心を見上げて「下手だと思う」とさっきと同じ言葉を言う。
「ん〜、じゃあ壮ちゃん、手貸して?」
「手? こっちでいい?」
「うん。」
結心は壮五の片手を借りると、壮五の人差し指にツツーっと指を走らせる。
壮五は『?』となりながら、自分はこっちに集中しようと、結心のペニスに顔を近づけ、舌を這わせた。
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