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第42話
「大丈夫。俺が結心を追い出すのは、結心の事を本気で嫌いになった時だけだから。」
「……割と今ショックだった」
「あ、ごめん。よーし、今日は結心の好きなご飯にしよう。何がいい?」
「春巻き」
「……お惣菜買って帰ろ」
早々に手作りを諦めた壮五は、結心と二人でスーパーに寄ってお惣菜を買って帰宅した。
それから暫く。面接してから暫くなんの音沙汰も無かったので、ダメだったかぁ……と少し落ち込んでいた日のこと。
今日は壮五も休みで、二人は仲良く抱き合って眠っていたのだが、突然結心のスマホが音を立てた。
結心はモゾっと起き上がり、スマホの画面を見る。
知らない番号だったが、特に警戒することなく電話に出た。
すると相手は面接を受けた会社の人で。
話を聞けば、結心を採用したいとのこと。
結心がホッと安心したのと同時、それとは別で話があると言われ首を傾げる。
兎に角二日後に会社に来て欲しいようなので、結心は「わかりました」と返事をして通話を切った。
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