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第54話
だんだんと体重を掛けていった結心は、壮五を押し倒すと満足そうに微笑んで、壮五の服の中に手を入れようとする。
「そーちゃん。いい?」
「……明日、仕事なんだけど……」
「一回だけ。ダメ?」
「……いいよ」
結心は楽しそうに壮五の服の中に手を入れ、薄い腹を撫でる。
壮五はドキドキしながら、再びキスをして、その間に下履きをソロソロ脱がされていく。
「でもさ、結心も疲れてるだろ。大丈夫?」
「俺は壮ちゃんに触れたら復活します」
「……いや、真面目に聞いてるんだけど? モデルの仕事は緊張するだろうし。」
エッチの逃げ道を探している訳ではなく、真剣に心配していた壮五に、結心はコテっと首を傾げる。
「緊張はしないよ?」
「……鋼の心臓なのか」
「そんなわけないじゃん。んー……なんかね、昔っからあんまり緊張はしない。」
結心はふふっと小さく笑うと壮五の首筋に顔を埋めて、カプっと甘噛みした。
小さく震えた壮五を楽しげに目を細めて見る。
その表情に壮五はドキッとして、結心の首に腕を回す。
「もっとキスしたい」
「俺も〜」
「ん……」
結心は優しく唇を重ねると、そっと壮五の下半身に手を伸ばす。
キスだけで緩く反応しているそれ。思わずクスリと笑うと、壮五はキッと結心を睨んだ。
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