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28.※

「とにかく、抜けばいい話なんだな。悪いが、こっちに尻を向けてくれないか」 「⋯⋯は⋯⋯い⋯⋯」 下着当然の格好もそうだが、ましてや今日初めて会った他人に臀部を見せるのは羞恥を煽るだろう。 今も赤くなっているように見える顔で、躊躇いながら横となり、俊我に臀部を見せる格好となり、布地の少ない下着をずらした。──のだが。 「⋯⋯なんだ、これは」 思わずその言葉が漏れる。 というのも、黒い栓抜きのような物が尻穴を塞ぐように入れてあったからだ。 そもそも排泄する部分に何か入れるというのも理解が出来なかったが、さらに混乱を極めた。 「な⋯⋯なにか、ありました?」 「いや⋯⋯なんでもない。⋯⋯抜くぞ」 強ばる手で取っ手に引っかけながら言うと、娼年は小さく頷きながらも小さく震えていた。 娼年自身も何を入れられたのか分かってないのだろう。 慎重をやらねば。 ぐっと力を入れ、ゆっくりと引き抜こうする。が、娼年が小さく呻く。 「痛いか?」 「⋯⋯いえ、ごめんなさい。ぼくのことは気にせず、無理やり抜いてください⋯⋯」 「そんなわけにはいかない。ここは本来排泄する場所でデリケートな部分だ。扱いが雑になると、最悪ここから排泄が出来なくなる」 「そんな⋯⋯」 涙声が混じる。 俊我よりかは幾分若く見える娼年にとっては、酷な話過ぎだった。「⋯⋯もしもの話だ」と無理やり付け加えた。 「だから、最小限痛くならないように抜こうとは思っている。極力努力はする」 とはいえ、初めて見る代物でどういったことをすれば容易に抜けるか分からない。 ひとまずは。 「はるか。俺が合図をしたら腹に力を入れてみてくれないか?」 「お腹に⋯⋯?」 「そう。排泄する時と同じようにだ。今は締まっているから、余計に抜きにくくなっているんだろう。普段やっていることだ。出来るだろ」 「は、はい⋯⋯」

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