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29.※

まだ不安が拭えない娼年に、「大丈夫だ」と声を掛けた。 「さっきみたいにゆっくりと抜いていく。その時に、少しずつ力を入れてみるだけだ。簡単なことだ」 「はい。がんばります⋯⋯」 少しは表情が和らいだ様子の娼年にひとまずは安心した俊我は、入れられている物の取っ手を改めて握った。 「いいか。今からやるからな。⋯⋯ゆっくり⋯⋯今だ。少しずつ力を入れてみろ」 「は、い⋯⋯っ」 「そうだ、その調子。少しずつ⋯⋯出てきて⋯⋯」 「⋯⋯あっ」 球体のような物が愛液を纏って出てきた。 その瞬間、娼年は小さく声を上げ、ビクッと身体を震わせた。 「大丈夫か、少し休むか」 「⋯⋯うう、ん⋯⋯っ、続けて、ください⋯⋯」 「⋯⋯無理するなよ」 一呼吸した後、合図を送りながらも娼年の反応を伺いつつ、神経を尖らせて少しずつ抜いていく。 そうしていくうちに、先程の、しかし一回り小さい球体が顔を覗かせた。 この球体らしき物は一体どのぐらい入っているのか。 ふと、その疑問が頭に浮かんだ時、娼年の押す力が相まって、やや勢いで出てきた。──その直後。 「⋯⋯ぁ⋯⋯っ、あぁ⋯⋯ん⋯⋯っ」 控えめにされど、先程とは違う呻き声に小さく痙攣を起こす。 一瞬、血の気が引いたが、閉じられた足の間から覗かせた白い液を見た時、ハッとした。 「抜け⋯⋯ました⋯⋯?」 「抜けはしたが⋯⋯」 気まずそうに目を逸らす。 あれほど痛がっていたというのに、達した様子から、これでは気持ちよく感じられたということになる。

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