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81.※

指で愛撫した際の余韻が残っているようで、先ほどよりも一際大きく啼いては、腰を揺らす。 無意識に動いてはその快楽から逃れたいと思っているようだが、その細い腰をがっしりと掴んでいるために簡単には逃れることは出来ず、さらに欲をぶつける。 「はぁ、あ⋯⋯ッ、や⋯⋯は⋯⋯ッ、しゅ、っんぅ、が、さん⋯⋯ッ、はげし⋯⋯ッ! は⋯ぁ⋯⋯ッ!」 「それが好きなんだから⋯⋯してやってるんだろ⋯⋯ッ!」 「あぁ⋯ッ!!」 臀部を強く叩く。直後、肛門を締め上げた。 また達したようだ。が、その締めつけが俊我も軽く達することとなった。 「⋯⋯ふふ⋯⋯、しゅんがさんも、イッちゃった⋯⋯?」 「⋯⋯お前が締めつけるからだろ⋯⋯っ」 「だって、あまりにもきもちいいから⋯⋯。ねぇ⋯⋯しゅんがさん⋯⋯もっと、ナカに射精()して」 ずきりという痛みと、どくんという鼓動の高鳴りがほぼ同時に感じた。 本当にこのまま孕ませていいのか、けれども、ここまで来てしまったのだから、本能の赴くままに孕ませるしか今の自分にはない。 ねだる愛賀に、抑えきれない本能と怒りをぶつけた。 「あっは⋯⋯ッ! すご、いっ、あっ、ふふっんぅ、あっ、あっ、あぁ⋯⋯ッ、うれし⋯⋯ッ!」 愛賀ももしかしたら発情期(ヒート)でそのようなことを言っているだけで、本当は望んでないのかもしれない。けれども、歓喜に打ち震える愛賀の声が聞きたくなくて、喘ぐことしか余裕がなくなるぐらい限界まで激しく突いた。 「あっ、あぁ、んっ、あっ、あっ、あ⋯⋯ッ、んっ、んんッ、あ⋯⋯っ」 俊我からでは愛賀の顔は全く見えない。だが、緩みきった真っ赤な顔をして、ただぶつけられる欲に至高の悦びを感じていることは容易に想像出来る。 そのようなことを不意に頭の中で浮かべ、嬌声を上げることしか出来なくなった愛賀の声にも感化されたのもあって、大きな波が来るのを感じた。

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