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92.
そのメッセージと共に送られた友人のバイト先に即座に連絡すると、この日に話もしたいから面接という形で来て欲しいと言われた。
それに返事をし、指定された日に面接しに行くと、快く迎えてくれた。
なんでも友人がよく俊我のことを話していて、良く言ってくれていたようだ。
すぐに採用という形にしてくれ、初仕事の日を決め、改めて世話になるという挨拶をし、店から出た。
その直後、友人に感謝の旨を伝え、家路に着いた。
リビングに向かうと、隣の部屋である寝室から愛賀が顔を出していた。
数日ぶりに、しかもそのようなことをしていたものだから内心驚きつつ、「どうした」と言った。
「⋯⋯俊我さん⋯⋯おかえりなさい。あの⋯⋯」
数日前と同じように顔を赤く染め、しかし、何故かその先を言おうとしない愛賀にどうしたものかと首を傾げた。
「何か俺に言いにくいことなのか? だったら言わなくてもいい。それよりも遅くなってしまったな。さっさと飯を作るからな」
「俊我さんは、子どもが欲しいと思ってますか⋯⋯?」
身体が硬直した。
突然何を言い出すのかと思えば。
本当に唐突に何を言い出すのだ。
もしかしたら、今も風呂から上がった時も顔を赤くしていたのはそれのせいなのか。
それは言いづらそうにするのは当たり前ではあるが、どうしてそう思ったのだろう。
だが、愛賀がその気になっているのなら。
「欲しいと思っているが?」
「僕のフェロモンに充てられたせいで、その気を起こしてませんか?」
「そんなわけがない。欲しいからこそ、愛賀を愛している。⋯⋯愛し足りなかったようだ」
「えっ⋯⋯まっ⋯⋯!」
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