後頭部に手を回し、ぐっと自身の方に引き寄せると薄く空いた唇に唇を重ね合わせた。 「ん、ふっ、ん⋯⋯っ」 離して欲しいと叩いてくる手を無視し、角度を変えつつ、胸部分を覆っている箇所に手を割り入れ、すでにピンと立った乳首を捏ねくり回すと、隙間から息の切れた喘ぎ声を漏らし、震わす。 次第に叩く力が弱まり、俊我のされるがままとなった愛賀を抱きかかえるとそのままベッドに寝かせた。 その際、愛賀の下敷きとなった物に見覚えがあると、目に映した。 「愛賀、これ俺の服だよな⋯⋯」 「あ⋯⋯っ、これはその、俊我さんの匂いを嗅ぎたくて⋯⋯勝手に出してしまった上に、ぐちゃぐちゃにしてしまい、ごめんなさ──っ」 唇を奪った。 二度、啄むように重ねると離した。 「寂しい思いをさせてしまったようだ。だが、上手くやれているな」 「⋯⋯っ、俊我さん⋯⋯」 「そんなにも俺が恋しいのならば、身体中に嫌っていうほど刻みつけてやる」 瞳を潤ませる愛賀の唇を軽く口付けた後、首筋、隠された胸部分を割り開き、赤く熟れた小さな粒には、きつく吸い上げた。 「あ⋯⋯ぁ⋯っ、つよ⋯⋯ふ、ん⋯⋯っ」 急な強い刺激に耐えきれないといった、甘い声を響きかせてくれた。 下腹部が疼いてくる。 今度はその小さな粒を舌先で舐め、散々喘がせた萎みに指を一本入れる。 発情期(ヒート)ほどではないが、興奮しているようで愛液が俊我の指にまとわりつく。 それを利用して、二本に増やした指で出し入れする。 「あっ、は⋯っ、あ⋯⋯ぁ、ふ、⋯⋯あ⋯っ、ん⋯⋯っ」 身体を震わせるほど悦んでいるはずなのに、羞恥でも覚えているのか、必死に抑えようとする声を上げた。 さっきのような声が聞きたい。 魔が差した俊我は乳首に歯を立てた。