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96.※
「あっ、は⋯⋯っ、おお、きっ⋯⋯あっ、あ⋯⋯ぁ、あっ、き、つ⋯⋯っ!」
「そう言って⋯⋯っ、さっき、物欲しそうに、してただろ⋯⋯っ、もっと、味わえ⋯⋯ッ!!」
「あ"⋯⋯ッ」
ズンッと根元まで突く。
呻きのような嬌声を上げた愛賀の瞳から雫が零れた。
苦しそうに眉を潜めながらも、頬を上気させ、ぼんやりと俊我を見つめてくるのだ。
その一つ一つが愛おしく思えてくる。
が、発情期 の時は自分が初めてらしいが、普段の時は数え切れない人と相手をしてきたと思った瞬間、この乱れた愛賀を見たのは初めてではないと、自分のものではないと思うと、苛立ちが募る。
「今は俺のものだが⋯⋯、乱れた愛賀を見るのは⋯⋯初めてじゃない⋯⋯っ」
「あっ⋯⋯ん、は、ぁ⋯⋯っ、あっあっ」
「憎たらしい⋯⋯」
「あっあっあっあっ、あぁっ」
「だから、俺のものだと分からせてやる⋯⋯ッ」
「あぁ⋯⋯っ!」
ピュル、と奥へと放った。
小刻みに震わせ、小さく呻く。
全て射精 し切った後、 愛賀は浮かせていた腰をベッドに下ろすが、俊我は抜かずにいた。
シーツは掴んだままで、呼吸を整えようと、されど開ききった口からは涎を垂らし、ピクピクと痙攣する無防備な姿に、縮んでいた己が反応を示した。
「や⋯⋯、おお⋯きく⋯⋯っ」
直に気づいた愛賀が、ピクッと大きく震わす。
そんな反応をされたら、もっと身体に刻みつけたくなる。
だから。
「もっと⋯⋯愛してやる⋯⋯っ」
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