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第4話
タクシーを降りてマンションへと入る。
凛太郎は玄関手前のロビーでカードキーをかざして自室を目指す。
ガチャリと慣れた手付きで扉を開く。
そこは凛太郎の住むマンションの一室だった。
寝室へ向かい樵を寝かせる。
冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出し、樵の元へ戻る。
樵は相変わらず気持ち良さそうに眠っている。
そんな樵を起こして話しかける。
「葛城さん、大丈夫ですか。飲み物持ってきたんで飲んでください。」
「んうぅ~。飲めないぃ…。」
「気持ち悪いですか?」
「んーん、でもあついぃ…。」
「…。」
凛太郎はグッと何かを考えた後、決心したように樵のスーツに手を掛けた。
「葛城さんスーツ、脱ぎますよ。」
「んん~。」
ネクタイを緩めてボタンを外していく。
アルコールを摂取して火照った樵の体温が、ワイシャツ越しでも凛太郎の手に伝わっていく。
少し汗ばんでしっとりとした色白な鎖骨部分が露になる。
されるがままだった樵は凛太郎の顔を見てへにゃりと笑って言った。
「いずみぃ、かっこいいねぇ。」
「そうですか?」
「うん、おれぇ、いずみのことすきなんだぁ。かおも、せいかくも、においも…ぜぇーんぶすき…。」
凛太郎は目を見開かせた。
ボタンを外す手が止まり、心臓の音がドクドクと大きくなる。
樵の頬を撫でると自ら顔を押し付けてくる。
凛太郎はゆっくりと、樵の唇に一回キスをした。
二回、三回とリップ音を鳴らす度に止まらなくなっていく。
アルコール混じりの吐息を吸い込んでさらに深く口づける。
キスをする度に樵の口から少し甘い声が漏れる。
凛太郎の手が樵のワイシャツを優しく脱がせて撫でる。
表に出てきた薄い桃色のそれはピンと尖って小さいながらに一生懸命に主張していた。
指先で少し周りをなぞれば身体がピクンと跳ね上がる。
優しく転がして摘まむと切なげに声を漏らす。
「んやっ、ン…。」
「乳首、弱いんですか?こんなに固く尖って、指で触るだけで身体が反応するなんて…いやらしいですね。舐めたらどんな風になるんですか?」
「んあっ…!んんっ…!やっあぁ…!」
凛太郎の柔らかな舌が樵の敏感な胸の突起を刺激すると樵の身体は大きく反応する。
舌で転がしながらも、もう片方は指で弾いて惜しみ無く刺激を与える。
樵は優しく襲ってくる快楽によって、段々と覚醒していった。
気づけば想い人が己の胸に吸い付いている光景に、恥ずかしさを隠せなかった。
しかし、酔っていたせいもあって力がまともに入らない。
「いっいずみ!なに、を…んっやぁっ…!あんっ…!は、ずか、し…んんっ…!」
「チュルッ…。葛城さん、俺のこと好き、なんでしょう?」
「だ、だからって!こんなっ…あっあぁん…ち、乳首っ吸わな、い、でぇ…!やぁっ…噛まないで…!んんんっ!」
どうにか凛太郎の頭を退けようと押し込むも全く歯が立たず唾液の音が耳に入り樵の羞恥心を煽る。
「じゅるる…っどうしてです?こんなにいやらしく嬉しそうに身体をビクつかせているのに…それにここも、ほら…。」
「やぁっ!そこはっ!」
凛太郎の細長く男らしい手がスーツに閉じ込められて苦しそうに腫れているところを撫でる。
ベルトを外しチャックを下げ、布越しでもわかる程に熱くなったモノを取り出す。
下着には既に恥ずかしいシミができており、指をつけて離すと簡単に糸を引いた。
「口では嫌々言ってますけど、身体は正直に主張してますよ。『はやく射精したい。射精させて。』って。」
樵の耳元で凛太郎の声が響く。
恥ずかしさの余り涙を溜め、必死に首を横に振る。
「ち、ちがう。これはっ!」
「何が違うんですか?大好きな俺に乳首吸われて、弄られて、気持ちいいんでしょ?それとも、そんなに嫌なら…ここで止めてしまいますか?」
「っ…!やっ…やめちゃ…。」
恥ずかしくて声が小さくなる樵に対して、凛太郎は悪戯にニヤリと笑った。
「どうしたんです?ちゃんとおねだりしてくれないと、わかりません。」
その顔と言葉に樵は非常に心が昂った。
樵は物欲しげに腰をあげて言った。
「お、俺の、いやらしいココ…弄って、ください。」
「弄って、どうしてほしいんですか?」
「い、イカせてくだ、さいっ…!」
目に涙溜めて懇願すると凛太郎は優しく微笑んで樵の頭を撫でた。
「よくできました。」
樵の下着をずらすと糸を引いて出てきたソレは熱を帯び、期待に満ちてピクピクと震えている。
間近まで顔を近づけると、凛太郎の吐息が反り返った肉棒にかかる。
その度に樵は身体をくねらせて、まだかまだかと待ち構える。
じっと見つめられているとまるで視姦されている様だ、と樵は感じていた。
「ね、ねぇ…あっあんまり見ないでよ…、恥ずかしい…。」
「葛城さんの可愛いですね。」
「それ、褒めてる?」
「褒めてますよ。ピンク色で、すごく綺麗です。」
凛太郎の言葉に樵はドキッと心臓を跳ねさせる。
やがて凛太郎の口が開かれる。
凛太郎の舌先が裏スジの根本から先まで一気に舐めあげる。
樵はまるで感電したかのような快感に思わず声を出す。
「あぁぁぁっ!んぁぁっ!」
暖かくぬるぬるとした口内に自身の局部が閉じ込められ快感に襲われる。
腰がガクガクと震え今にも限界を向かえそうになる。
凛太郎はジュプジュプと音を立てて容赦なく吸い上げる。
樵はあっという間に快感に溺れ、その熱を凛太郎の口内に注ぎ込んだ。
射精が止まり快楽の余韻に浸っているとすぐにまた吸い上げられる。
「やぁっ!なんでっ…イッたばっかり…!ぁああんっ!」
「まだ尿道に残ってるでしょう?」
二度目の電撃が走る。
凛太郎に尿道の中のミルクも搾り取られ、ドクドクと口内に流れ出す。
口の中に溜まった樵の搾りたてのミルクをゴクッと飲み込んだ。
「ごちそうさまでした。」
不敵な笑みを浮かべる凛太郎に樵はまた心を奪われた。
ボーッと眺めていると凛太郎は己の爆発しそうに固くたぎる棒を取り出した。
樵はあまりの大きさに驚く。
今まで見たこともない大きさのソレは熱く、太い血管が浮き出ていた。
「葛城さんにも、俺のを味わってもらいたいです。」
そう言って樵の頬にすり寄せる。
遠慮がちに舐めはじめる樵に対し、凛太郎は話しかける。
「俺、そんなに焦らしてましたっけ?もっと深くしゃぶって、気持ち良くしてくださいよ。ほら、あーんして。」
「あ、あぇ…。」
樵は言われるがままにだらしなく舌を出して口を開け、一生懸命にしゃぶりつくが、あまりの大きさに顎が外れそうだった。
いじらしく思ったのか、凛太郎は樵の頭を押さえ奥までねじ込んだ。
いきなりのことに驚いた樵だったが抵抗もできず、喉の奥を犯される。
息ができず苦しくなり必死に太ももを叩いて抗議するが、無視して腰を振り続けた。
「んブッ!んおっ、ンジュッ、んぇあっおん゛っ…~!」
「もうちょっと、我慢してくださいねっ。ッあぁ~射精ますよ。残さず飲めたらご褒美ありますからねっ!」
ビュルルッと口の中に容赦なく注ぎ込まれた白い蜜を樵は必死に飲み込む。
独特の苦味と雄臭さが鼻の奥にこびりつく。
口の中が解放され、ようやく息を吸えるようになると肺は必死に酸素を取り込もうと働く。
「ゲホッゲホッ!」
「上手に飲めて、良い子ですね。はい、ご褒美しますのでこっち向いて。」
「ん…。」
凛太郎に優しくキスをされ脳がしびれる。
顔が離れると凛太郎はクスッと笑った。
「葛城さん、喉の奥突かれて気持ち良かったんですね。ほら、触ってもいないのにドロドロ…。」
凛太郎のその言葉に酷く恥ずかしさを覚えた樵だったが、酔いの残りと強い快感に襲われた疲労ですぐに意識を手放してしまった。
寝てしまった樵を愛おしそうに抱いて首元に吸い付いた。
赤くなったその跡を確認して凛太郎はポツリと呟いた。
「はぁ、やっちまった…。」
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