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放課後の補習

ふと、気になったことを聞いてみた。 「なぁセンセ、どうしてあの先生のことばっか見てんの?好きなの?男だよ?」 「んなっ、きゅ、急になんですか?そんな無駄話してる暇があるなら早く補習を終わらせなさい。」 「いでっ。」 図星をつかれたのか、俺の頭を教科書で叩いた先生はしかめっ面で俺を見てる。 耳まで真っ赤にしちゃってさ。 「ここ分かんないんで終わりまセーン。」 「どこですか?まったく、アナタ秀才なのにどうして私の授業は赤点ばっかりなんですか?」 「人には得手不得手があるんですー、それに…」 「それに?」 「センセには教えてやんなーい。」 「ふふっ、はいはいそうですか。」 ほんとに… 「ずるいよねぇ…」 「なにか言いました?」 「別にぃ?」

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