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約束一つ

強い日差しの中、近所の駄菓子屋で買ってきたチューブのアイスを友達と二人で公園のベンチで咥えていた。 友達は何だか朝から様子がおかしい。話しかけてもボケッとしていたり、妙に顔が赤くなってて、熱中症なのではないかと心配になったがどうやら元気なようだ。 アイスが既に半分溶けていた頃、隣に座っていた友達が話しかけてきた。 「な、なぁお前…。今週の土曜、暇?」 「んぇ?暇だけど。」 「まじ?!じゃあさじゃあさ、一緒に祭り行かね?隣町でやってるやつ!」 「あぁ、あれな~。え、逆に行くんだと思って何時集合にしようかなって思ってたんだけど。」 「っ…!よっっしゃぁ!!じゃあ五時にここ集合な!」 「なに、そんなに俺と行きたかったの?約束一つで、可愛いやつ。」 「う、うるせぇよ!悪いかよ…俺はお前とが良かったんだよ…。」 そんな友達の反応を見たせいなのか、はたまた夏の暑さのせいなのか。 頬が暑くなっていくのを感じる。

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