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聖母の消滅 2/3 ※ 兜合わせ・顔射・種付け
「勇者の力って…。」
落ち着いた僕達は寝室のベッドに場を移していた。
「ああ。あいつが叫んでいた通り『アイテムクリエイト』だな。」
「あんな怖い能力を使える勇者って…。」
思い出しただけで震えてしまう。
「強い能力ではあるが、その反面一回のみしか作れず、同じアイテムを二度は使えなかったんだろう。そう何度も使える能力なんてあったら、俺達の地位や力が何の意味も無い事になってしまうからな。」
震えた僕の身体をさすりながら答えてくれた。
「一回?でも、アレク様と僕に使って来たよね?認識を歪める…だっけ?」
「俺に一度、リシェに一度だな。使用対象が違えば使えるのだろう。前回の剣も、俺とリシェに使われただろう?」
「成程…そういう制限があっての能力。」
「今回のはヤバかったな。想い合っているほど、違う相手にその想いが向いてしまう。」
「あっ!そう言えばどうやって術を解いたの?」
アレク様も完全に術に掛かっていたからこそ……触られて拒否しなかった。
「俺は術に掛かってすぐ、自分の身体の制御を放置して、術の解析を始めたんだ。リシェも術に掛かった時、自分に違和感を感じなかったか?術じゃ本気の想いを消せないってところだろう。」
「うん、感じた。」
「そんな違和感を俺が放置するわけは無いだろ?すぐに何らかの術が自分に掛かっていると気付き、術を解析していたんだ。解析さえ出来れば能力は俺の方が上だ。術を解くのに何ら問題は無い。」
「………。」
僕は呆然としてしまう。
だって術に掛かっていたのに、自分に違和感を感じた…それだけで自分の正気を疑って、術を解いてしまった…。
「リシェ?」
「凄い…僕の旦那様は凄い人だなぁって。」
アレク様がチートなのはわかってるつもりでも、予想を超えて行くからね。
「リシェにだけはそう思われるのが嬉しい。」
顔を綻ばせたアレク様が再びキスを落として来る。
「んっ…これ以上僕を惚れさせてどうするの?」
「安心してくれ。俺はリシェへの想いが振り切っても尚想いが募る。」
クスリと笑い合い、僕を倒して乗っかって来るアレク様。
「あっ、そう言えば……あの、番とかって……。」
本当みたいに聞こえたあの言葉。
酷く辛くなった……。
アレク様の顔を覗き込んで答えを待つ。
「あれが嘘か本当かと言われればわからない。どこにも答えが無いからな。」
「ん……。」
「だけど……リシェ、性別なんて関係なく、俺の牝はリシェだけだ。」
「…そうしたら…番になれる?」
「とっくに番だろ?」
女扱いみたいのは好きじゃないけど、僕はつくづくこの人の為ならば何にでもなれるって思わされた。
「好き…愛してる、アレク様っ!」
アレク様の首にしっかり腕を回す。
「そういえばさっきの女に触られても勃たなかったのに、リシェだと既にこんなだ。」
アレク様が硬さを僕に押し付ける。
「…アレク様が触られてた時思った。他の人にアレク様が触られてるのが凄く嫌だった。触らないで、その人は僕のなのにって。」
「…リシェは俺の正気を奪う気か。もうこれ以上保たないくらい、心臓がまずい。」
僕の手を握って、アレク様の心臓に触れさせてくれる。
うん、僕のと同じぐらい激しく脈打ってる。
「僕のも…。」
すぐにアレク様は僕の衣服の中に手を差し込み、心臓の箇所を確かめてから、その手を僕の肌に滑らせて胸の突起を撫でる。
「あっ…!」
「俺の番、俺だけの…最愛の片翼。」
穏やかに微笑を浮かべたアレク様が、僕の胸をゆっくりゆっくりと撫で回す。
「あ…ぅ…っ!アレク様っ…もっと、あちこち…弄って…っ。」
「可愛いおねだりだな。」
アレク様が嬉しそうな笑みを浮かべる。
「だって……っ。」
胸を撫でられただけで勃起してしまった僕を、アレク様の硬さに押し付けて教えた。
そう言えばいつの間にか二人とも全裸だ。
アレク様が脱がせてくれてたのに気付かないくらい、行為に夢中になってた。
「さっきの嫉妬で余り保たないぞ。」
「さっきの?」
不意に聞こえた言葉に思わずきょとんとしてしまう。
「術とはいえ、リシェが勇者に愛を告げていた事だ。」
「アレク様をそれだけ想ってるってことでしょ?」
「違いない。」
少し不機嫌そうになったアレク様が笑ってくれた。
すぐに僕のと擦れ合うようにアレク様が動く。
「あっ…あっ!かんじる…よぉ!」
僕も夢中で腰を動かす。
「…いやらしい液が出てるな。」
擦れ合う互いがぬるぬるする。
「あれく…っ、さまも……でしょ…っ?」
「ああ、リシェを求める液で、ドロドロだ。」
アレク様が先端で僕のを押し潰すようにしながら、括れ部分を引っかけ合って。
「あれ…くさまっ!イっちゃうの…イっちゃう!」
僕は腰を動かしながら、アレク様の首から腕を離して、背中をしっかり抱き締め直す…無意識に。
「リシェ、可愛くて…おかしくなる!」
「あっああっ!いっしょ…イってぇ!」
「リシェ…っ!出すぞ…っ!」
「だしてっ!いっ…ぱい…リシェに掛けてぇっ!あああ――――っっ!!」
「…っ……!」
びくんびくんしながら達して、自分のお腹を汚す。
アレク様のはお願いした通りに、僕の胸から顔にまで勢いよく掛かった。
「…俺に汚されたリシェは、艶っぽ過ぎるな。」
アレク様はすぐに僕の顔に付着した精液を手に取って、僕の後孔に塗り付ける。
期待にアレク様の指を、肉襞を収縮させて欲しがる。
「エロい孔…。」
「あれくさまが…そうさせてるんだから…。」
アレク様の指を締め付けた腰が揺れる。
「こんなに俺を欲しがってくれる子が、番じゃないわけが無い。」
僕の腕を背中から離させてシーツに乗せてから、僕の腰を抱え上げる。
僕はシーツを握ると、自分からも脚を開いた。
「あぁ…あれくさまが…ほしいっ!」
「リシェ、愛してるのに、俺を狂わせる…!」
僕の中がアレク様で満たされる。
「あっ…あっ!おっきいの…すきぃっ!」
僕の襞が引き伸ばされて、アレク様の先端が最奥に当たってるのがわかる。
「リシェに俺が包まれてる…。」
気持ち良さそうにゆるゆる腰を動かすアレク様。
「ちょうだい、あれくさまを…っ、ぜんぶっ!」
僕も腰を揺らすと、応えるようにアレク様の突き上げが速くなる。
僕は揺すられるまま喘ぎよがって、唾液が飲み込めない。
気付いたアレク様が僕の口端を舐めてくれる。
「あああっっ!ぼくの…あれくさまぁっ!」
僕の中に居るアレク様の事しか考えられない。
「あっああっ!あれくさま…ぁっ、あれくさまを…っ、ぼくに…ぜんぶっ!」
「っ…ああ、全部、俺を受け止めろ、リシェ…っ!」
お尻が激しく叩かれてるみたいに突き上げが凄くて、僕はすぐに絶頂を感じてしまった。
「ふぁ…あああっ!!すごいの…きちゃうっ!ああんっ……あああ――っっ!!」
「っ…リシェ…っ!!」
達してアレク様を締め付けると、二度目とは思えない量が僕の中に注がれた。
びくびく身体を跳ねさせながらアレク様へと視線をやると、僕をうっとりと眺めていた。
そして、僕の中でアレク様が回復したのを襞で感じた。
「あれくさま…っ、まだげんき……っ。」
「リシェ、俺の牝。」
そう言うと、再び突き上げが開始された。
イったばかりで敏感な中が、擦り上げでイってしまう。
「ああっ!イくの…っ、とまらな…いっ!!」
「俺のために、エロい身体になってるって思うと…理性なんざぶち壊される…っ!」
「あぁん…!あれくさま…あっ!!あたま、へん…なっちゃうよ…ぉっ!!」
アレク様が動くたびにイっちゃうから、もう何だかわからなくなってる。
「俺の牝…っ、孕め…っ!!」
「あかちゃん、りしぇにちょうだいっ!ふぁあああ―――っっ!ふぁああんっ!!」
一際大きい快感を感じて、アレク様の子種を奥で受け止める。
快感が過ぎて、そのまま意識を失った。
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