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恋 8

 ガキが僕を埋める。    甘くて苦しくて。  涙がこぼれた。  声は出さない、ガキの指を噛む。  喉の奥から、呻き声はもれる。  焼かれて、溶ける。  僕は夢中でガキの指を吸いなめた。  中に挿れてるガキのモノをそうしているかのように。  実際、僕の中がうねるのがわかった。  ガキを欲しがり求めていた。  「ヤバい・・・・・あんたそんなに吸い着かせて・・・ヤバい」  ガキが呻く。  僕は夢中でガキの指をしゃぶる。  欲しくてたまらない。  ガキはとうとう声をあげた。  獣のような声だった。  「ごめん・・・限界」  ガキの理性が切れた。  激しくガキは動きはじめた。  僕はガキの指を血の味がするまで噛み締めた。  ・・・・・・それでもガキは優しかった。  僕が一番震える所を何度も擦ってきた。  奥が欲しくて腰を突き出せば、ガキは奥を何度も何度もえぐった。  望むまま与えられた。  欲しいだけ奪うのではなく。    僕は何度も自分の性器から白濁を飛ばした。  ガキは声を上げていた。  意味などない叫びと、「愛してる」という叫びを。  僕はガキの指ではなく、ガキの肩に噛みついていた。     声を殺すため。  ガキの背中に爪をたて、ガキの肩を血がでるまで噛んだ。       奥に熱い飛沫を感じ、僕は身体を震わせた。   空中に放り出され、ガキに受け止められているようだった。  この腕しか縋れるものはないのだ。     絶頂は長く続き・・・終わらないのではないかと怖くなるほどだった。  抱き締められ、ガキの血で溢れた口にキスをされた。  ガキにドライでイカされた。  悔しいことに。  もしもそれについて何か言ったなら、許さないつもりだったけど、ガキは言わなかったし、ガキがどうしようもなく嬉しそうだったから・・・。  僕は大人しく、ガキのキスを受け入れ、抱き締められてやった。  ガキの腕の中は。  心地よかった。  この世界のどこよりも。

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