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恋10

 「またヤってんの?何で喰う前に犯すわけ?」  浴室のドアが開いて声がした。  グズが帰ってきたのた。  遅すぎる。  オレは振り返らないで、腰を動かす。  自分で胸を弄る。  摘みながら、中を男のモノを擦れば前から零してしまう。  「んっ・・・、遅いんだよ、お前・・・」  オレは軽くイキながら言う。  「・・・刀で斬られかけたんだよ」  グズがため息をつきながら言った。  何言ってんだコイツ。  思わず振り返った。    「公園でドラッグストアの場所教えてくれたヤツと話してたら、ソイツの恋人に勘違いされて、刀で斬られかけた。ソイツ、両腕切り落とされてたよ・・・おれが閉じこもっている間に世の中怖い感じになってたんだなぁ」  グズは真面目な顔で、下手くそすぎる嘘で言い訳する。  バカか。  いくら嫉妬深くても、公園で刀で両腕切り落とすようなヤツがいるわけないだろうが。  大体一刀両断なんてなかなか出来ないぞ。  こっちは生きてる人間の解体ショーに実施で出てたんだからな。  意外と時間がかかるんだよ。  専用の道具を使ってもな。  人間の腕を一刀両断なんて有り得ない。  「くだらねぇ嘘を。ローション買ってくるのが遅れたくらいでお仕置きはしねーよ!!嘘ならマシな嘘をつけ!!」    オレは気がそがれたことに腹を立て怒鳴る。  楽しみを邪魔されるのはむかつく。  「嘘じゃねーよ。・・・・・・アイツ死んだかなぁ・・・いいヤツそうだったのに。アイツあんな男が好きだったのか・・・、ありゃひどいわ、最悪だ」  グズがブツブツ言っていた。  「もうローションはいらねーから、あっちでアイツのお守りでもしてろ!!喰う時には教えてやるから!!」  オレは怒鳴る。    「喰う」と言う言葉に身体の下の男が震えて、オレの中をうまくえぐった。    「はっ・・・」  オレは吐息を零す。  いい感じだ。  オレは唇をなめた。  「・・・あの人はくーくー寝てたよ。相変わらず。・・・なんであんた食い物で遊ぶかな。・・・おれでいいだろ」  グズが背後にやってきて、オレの首筋を撫でた。  興奮しきった身体は指が肌を撫でる感触に震えた。  「邪魔すんな。向こうに行けって!!」  オレは腰を振りながらグズに怒鳴る。  グズを使うのはまた後だ。  今は・・・この男で遊ぶんだ。  「・・・自分で動くの、しんどくない?」  グズが首筋を舐めてきた。  ねっとりと舐められ、思わず喘ぐ。  グズの手の平がオレの胸を撫でる。  自分で弄っていた手をのけられ、グズの指が乳首を摘まむ。  潰され、回された。  「あ、いいっ」  オレは声を漏らす。  自分でするのはいい。  自分の好きなようにできるから。  でも、グズの指はオレの好きなやり方を、思いもしないタイミングでしてくるから、予想できないからの良さがある。  「ソイツの挿れてていいよ。でも、おれが気持ち良くしてあげる」  グズが耳朶を噛みながらオレに言った。  そのえらそうな言い方に腹が立ったが、グズに腰を掴んで揺すられる。 跨がり繋がったままの男のモノが擦られて、オレは気持ち良さに呻く。  「童貞のくせに」  オレはグズを振り返り睨む。 「童貞はあんたにあげたからもうちがうよ」  グズが生意気に笑った。  グズは服を脱ぎ捨てていた。  オレ達の写真は出回っているかもしれない。  姿を消したし、防犯カメラに写ってもいるからだ。  だけどオレ達を写真をみれば見るほどオレ達だとは思わないたろう。  オレもアイツもグズも。  あの施設にいた頃とは別人だからだ。  オレは歯も舌も手足まで生えたから、顔など全く別人だ。  グズとアイツはガリガリで、骨と皮だけだったのに、今では引き締まった身体を手に入れている。  アイツもオレも身長が伸びたが、グズに至っては10センチも身長がこの数日で伸びた。  190近い身体は見事な筋肉に覆われ、グズの身体は美しく、そして今は巨大なソレを扇情的に股間から突き立てている。  グズのコレはオレのお気に入りだ。  だが、オレは他のチンポで今遊んでるんだ。  お前にはまだ用がない・・・。  そう言おうとした時、グズがオレの身体に背後からのしかかった。  オレはグズと跨がった男に挟まれる。  男のモノがみっちり入っている穴に、グズのもう濡れているソレが押し当てられるのがわかった。  まさか、コイツ。  「待てない」  甘えるような声で言われた。  頭にてっぺんにキスを落とされた。  「このバカ!!」  オレは怒鳴ったが、グズは拗ねたように背中に顔をこすりつけ、ゆっくりともう男のモノが入っているそこに押し入ってきた。    「無理・・・切れる・・・」  オレは呻いた。    「大丈夫だって。・・・コレ、二輪差しって言うんだろ?」  グズが囁く。  コイツが普通の12才だった頃に仕入れたエロ知識は、どうやらかなりのレベルらしい。  コイツ、相当のエロガキ・・・。  苦しい。  でもいい。    限界まで中が広げられ、二本の性器が擦れる感触にオレは悲鳴をあげた。  されたことがなかったわけじゃない。  壊されそうになったことは何度でもある。  口なろうが、アナルだろうが突っ込まれ、何人にも同時に犯されたりもした。  だけど、悲鳴をあげたのは・・・。  良かったからだった。  ゆっくりとグズが動く。  グズのに当たり、先に挿れてた男の性器も擦れて動く。  二本のモノがオレの中で予測も出来ない動きをしていく。  擦れ合い、ぶつかり合い、広げられ、突かれ、蠢く。  その動きの複雑さに翻弄された。    「ああっ・・・ああっ!!」  オレは叫んだ。  コレ気持ちいい。  オレは下にいる男の肩に歯を食い込ませた。  肉が裂け、血が吹き出す。  血の甘さに恍惚とした。  「気持ち良くしてやる。アンタのために」  グズが甘く囁いてきた。    そして、オレの背中にキスをした。     

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