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友達 6

 身体を擦り付け合う。  互いの乳首が相手の身体で擦れるのがいいのだ。  汗ばんだ熱い肌が乳首を擦る感覚に、オレは吐息をもらす。  それに合わせるようにオレのに入れられた指がそこにあるあのシコリをこすりあげる。  「んっ・・・」  オレは相手の首筋に歯を立てた。  甘く噛み締める。  オレも相手の穴に指を入れて擦ってやっている。  オレも負けるわけにはいかないからだ。  お前がどれだけビッチか知らないが、やってきた年数が段違いだからな、オレは。  びっくりするほど幼い頃からやってんだよ。  密着した身体を揺すって、性器や乳首を刺激した上で、それにあわせて指を出し入れしてやる。  緩やかなリズムに相手は身体を緩ませ、吐息を上げた。  唇を求められ、いや、わかる、舌が欲しくなる気持ちはわかるんだが、オレもしたくないわけじゃなんだけど、顔を逸らしてキスを逸らし、代わりに耳の穴に舌を入れてやる。  「ああっ・・・いい」  ソイツは吐息混じりに言った。  新しく仲間になったばかりのグールの青年、オレはゲスとソイツを呼んでいる。  オレも人のことは言えないが、コイツ本当に本物のゲスだった。  オレ達は仕事を始めた。  組に逆らったヤツらを殺す仕事だ。  国の連中からの追跡を止めた見返りに、仕事をしてやるわけだ、同時にこれは食糧補給で、そして同時に闇に生きている連中のノウハウを詰め込むことができる。  食べようと思ったらいくらでも食べれるが、今までみたいに好き放題食べるのも少し我慢しなければならない。  この辺りはまた考えよう。  とりあえず喰っていいのは、闇の中にいる人々だ。  当分はな。  大人しくずっと飼われてやるつもりはない。  上手く逃げ切る方法が他に見つかるまではな。  実は危なかったのは知っている。  ヤツらはあの人を迎えにいった公園までオレ達に追いついていた。  ヤツらは優秀だ。  オレの中にあるヤツらの仲間の知識からもそれがわかる。  ヤツらを出来ればあと何人か食いたい。  劣化した知識も集めればそれなりになるだろう。    今回は組の金をごまかした夫婦を殺す依頼だった。  で、グズと青年とオレ、3人で殺して喰ったのだが、青年は殺す前に嫁を旦那の前で犯し始めた。     コイツは女もイケるのだ。  女すべてを酷く憎んでいるけども。  まあ、オレも食べる前に相手が男ならソイツのモンを使って楽しむところがあるから、人のことは言えないが、青年はただ女を苦痛に泣き叫ばせ、夫を苦しめるためだけにそうしているのがわかるやり方で、オレでさえ胸が悪くなった。  ゲスだった。  本当に。  でも、止める気もなかった。  人間がどうなろうと知ったことか。   こういう組織の女達は、オレ達みたいなのが酷く犯されるのを他人事みたいに見ていたのだ。   自分だけは違う、みたいに。  お前たちがそう思っていたようにオレも思う。  知ったことか。    だが、怒ってグズが女の頭を拳で砕いて殺してやったので、それはすぐに終わった。  グズは食べ物で遊ばない。  生きながら食べるとしても、最初に喉を咬み切りできるだけ早く絶命させる。  できるだけ生かしたままの方が旨いし、得られる知識や技術が生きたままの方が多いとしても。    それから青年をオレは「ゲス」と呼ぶようになったが青年はそう呼ばれても普通に返事をしている。  自覚はしてるらしい。  もちろん、夫も殺して喰った。  さすがのグズの怒りぷりにオレも夫を使って遊ばなかった。  で夫婦の頭だけのこした。  それは見せしめとして置いてその家をでた。  で、喰うものくったらすることはひとつ。  オレ達はセックスを始めたわけだ。    今、オレ達は中で楽しむのが好きなモノ同士で楽しんでいた。  ついさっきまではグズと三人で楽しんでいたのだ。 ゲス、つまり新しい仲間の青年の中にグズのを突っ込ませ、オレも青年の身体を弄ったり、オレのを青年に咥えさせたり・・・気持ち良かったのに、グズが大泣きしてしまったのだ。  せめてオレと二人だけでしたいと。  あんただけを抱きしめさせて、と。    オレはもうグズと二人でしないと決めていたから、「ダメだ」と言った。  そうしたらグズが泣きながら出て行ってしまったのだ。    で、仕方ないから、二人でしてるわけだ。  物足りないと言えば物足りないか、これはこれでたのしいし、どうせグズは帰ってくる。      優しくうまく宥めて、また三人でしよう。 二人でしたいというなら、オレとグズがしてる間、新しいお仲間ゲスには部屋の隅で見学させてもいい。  コイツは酷いサディストだが、呆れたマゾヒストでもあるから放置はむしろご褒美だ。 とにかく二人きりではしないが、オレとしたいというグズの気持ちは優先させてやろう。 その後、ゲスともさせるけど。  帰ってきたら優しくしてやろう。  優しく。  「集中しろよ」  ゲスが囁く。  オレの指や舌に溺れているくせに。  グズもこんな風にただ溺れるだけならいいのに。  「イきながら言うセリフじゃないな」  オレは笑って言った。  ゲスは楽だ。  最悪だが、あの人やグズみたいに心を揺さぶられない。  オレは口でしてやるためにゲスの身体をなめながら、下へとおりていく。  コイツを満足させたなら、オレの後ろを舐めさせる。  焼くような激しさはないこのセックスは、熱く溶けたゼリーの中で悶える様で。   終わらない淫らな夢の中にいるようで。    それはそれで良かった。        

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