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友達 8
爛れたようにゲスと身体を弄り合う時間は、あの人が部屋を覗きこんで「行ってくるね」と声をかけたところで終わった。
オレは達したばかりのゲスのチンポを咥えてしゃぶっていたところだったが、慌てて口から引き抜き、ゲスを突き飛ばした。
「どこへ!!」
顔にとんだ精液を拭いなから叫ぶ。
一人でどこかへなんて。
心配だ。
連中はしばらく手を出してはこないだろう。
だけど何があるのかわからない。
「その辺を散歩」
ニコニコ笑う。
もう相当殺す場面にも、セックスの場面にも、慣れたらしく、オレ達がどんな風につながっていても普通に見ている。
というよりもう見もしない。
最初の頃の子供が動物の交尾をみるような好奇心もなくなっていた。
あきたらしい。
出来るだけこの人の目に入らないようにオレはしてるが、一緒に暮らしている以上見つかるのは仕方ない。
喰うこととセックスがオレ達の生活の全てだからだ。
殺して喰う。
セックスを貪る。
オレ達はそれだけの生き物だ。
でもこの人は別。
この人は別。
喰うことやセックスよりも大事。
一人でどこかへ行かないで。
「待って。一緒に行く」
オレはあわててとなりにあるバスルームに駆け込み、身体についた精液やら唾液やらを洗いながす。
「・・・おい、そりゃないだろ」
突き飛ばされ床に転がったゲスが怒鳴るのが聞こえるが知ったことか。
一人でしてろ。
オレは濡れた身体を拭きもしないで服を着て、あの人のそばに行く。
「じゃあ、一緒にグズくん、迎えにいこうか。泣きながら出ていったよね」
あの人は笑っていった。
グズはどうせ帰ってくるのに。
帰ってきたら優しくしてやるつもりではあったけど、迎えになど行ってやるつもりなどなかった。
でも。
「行こう」
あの人が笑って手を伸ばしてくるから。
オレはその手を掴まずにいられなかった。
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