110 / 157

夢から始まる 5

 僕は飛び起きた。  身体が震えていた。  そっと肩を抱かれる。  誰なのかはわかっていた。  その肩にもたれる。  ガキだ。  「うなされていた」  心配そうな声だ。    ガキはいつでも僕を心配する。  不死身で死なない僕を。  僕は黙ってガキの頭を引き寄せ、ガキの唇を奪う。  夢の中での身体の熱はまだあって、ガキを泣かさないとおさまりそうにない。    ガキは素直に唇を開き、舌を自分から絡めてくる。  その味を楽しむ。  僕はガキを押し倒した。    「昨夜あんなにしたばかりだろ・・・」  ガキはそう言うくせにもう喘いでる。  僕が胸を吸ってるからだ。  「したい、でしょ」  僕は笑う。  ガキは顔を赤くした。  可愛い。  この涼しげな顔が快楽に歪んで、いやらしい言葉で恥ずかしいことを強請るまで追い詰めるのが僕は大好きなのだ。    「好き」  ガキが胸を吸う僕の髪を撫でながら言うからたまらなくなった。  ガキは僕を抱きたがるが、僕に抱かれるのも嫌いじゃない。  僕に触れられるならなんだっていいんだ。  その事実に、胸が締め付けられる。    「  」  名前を囁けば、それだけで感じる。  震える身体に触れずにはいられない。、  「ねぇ、あんた何か・・・あっ・・・何か・・・何かあるの・・・ふぅっ」  ガキは喘ぎながら心配してくる。  優しく尖った乳首を噛んでやれば言葉は消えた。  シーツを掴んで身体をのけぞらせる。    ガキを酷く扱って以来ガキは何かあったんじゃないかと僕を心配している。  自分が酷く扱われたのに。    それには理由があるんだと信じているんだ。  どうかしてる、このガキだけは。  アレだけ人を酷く殺しているのをみているのに僕にそんな部分があると信じている。  でも、パジャマのことは話せない。  パジャマは僕が普段は忘れている「彼」を思い出させる夢と関係あるからだ。  ガキには知らせたくない。  僕の過去なんて知らなくていい。  「彼」の話など。  ・・・これ以上苦しめたくない。  ガキはもう十分僕に苦しめられているんだ。  口の中で乳首を溶かす。  「そこばっかり・・・やだ・・・」  そういいながら、ガキは硬くそそりたてたそこを触れられることなく濡らしていく。    「ここだけでイクの、お前は」  僕は命令する。    可愛いガキ。  可愛いガキ。    「いや・・・他も触って・・・いやだ、ああっ」  すすり泣くから本当に可愛い。  「   」  名前を呼んで甘く乳首を噛んだら、ひゅるっとソコが精液を吐き出した。  名前を呼ばれたたけで達してしまう、お前が僕は可愛すぎる。  「グールどももパジャマも、めちゃくちゃに刻んでやる。そいつらの身体を解体した台の上でお前を沢山泣かせてやる」  僕はガキに囁いた。  ガキは嫌がるだろうがそうすると決めていた。        ガキは挿れて欲しくて泣いているけど、僕はまだガキを胸だけで虐めていたい。  舌で乳首を舐め溶かしはじめたなら、ガキは泣きながら自分の手て穴を弄りはじめた。  耐えられなくなったのだ。    さあ、どこまで虐めようか。  泣くガキの顔や切羽詰まった様子が可愛くて楽しくて仕方ない。  僕はガキの胸を音を立てて吸った。  ・・・もう夢は忘れない。  絶対に。  忘れてしまうことでパジャマにつけこまれた。  パジャマは何度も夢を通して僕に接触しているのだ。  パジャマ、お前は僕の触れてはいけない場所に触れた。  知ってはいけないことを知った。    お前を捕まえて殺す前が本当に楽しみだ。  僕を助けに来ただと?  僕と現実で出会った時、  お前は助けを強請るだろう。  「そこばかり・・・、いやだぁ」  ガキが泣き叫び始める。  ああ、可愛い。  「だーめ」  僕はそう言って、もっと丁寧にガキの乳首を舐め始めた。  「いやっ・・・ああっ」  ガキが片手で自分の竿を扱き、もう片方で穴をかき混ぜている。    「挿れて・・・挿れて・・・お願い・・・」  泣くのが可愛くて可愛くて仕方ない。    「だめ」  僕は優しく言って、ガキの乳首を噛んだ。     ヒィ、ガキは喉を鳴らしてまた先から零す。  虐めて虐めて、泣かせて泣かせて。  追い詰めたい。  可愛いから。  僕は笑った。  ガキを可愛がったら、また潜ろう。  この街に。  どんなに闇に隠れても、お前たちは逃がさない。          

ともだちにシェアしよう!