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夢から始まる 8
高い女の声が響く。
「あっ・・・ああっ・・・いいっ」
オレとゲスはその声を聞きながら、身体を弄りあっていた。
隣ではグズが彼女に突っ込んで、夢中で腰を打ちつけている。
「オレがあの女に突っ込んでやるのに」
ゲスが女の声に凶悪な顔で云う。
ゲスは女をいたぶるのが大好きなのだ。
相手が人間ではなくグールでも同じようだ。
「彼女には手を出すな。彼女は必要なんだよ」
オレはゲスのをしゃぶるのをやめて言った。
ゲスは舐めて欲しくて、大人しくなる。
また、舐めてやれば、オレの髪に指をたてて腰をいやらしくゆらす。
「でもあの女がグズのチンポを独占すんのってどうなんだよ。オレもお前もぶち込まれたい方なのに」
ゲスの彼女への苛立ちはそこから来ているらしい。
「組長からオモチャをもらっただろう?」
オレは隣りの部屋のドアを指差した。
もうすぐ目覚める餌がそこにいる。
裸にして確かめたから間違いない。
立派な入れ墨と、真珠をいれてるどでかいブツの持ち主だ。
目覚めたらゲスと二人して楽しんでから、喰い殺す。
彼女とグズには違うのを渡してある。
グズ達はさっさと先に喰ってた。
「まあ、な。でもクズとすんのいいんだよ。アイツのことは大嫌いだけどな」
ゲスが言った。
「へえ?」
ゲスからクズを誉めるような言葉を聞いたのは初めてだった。
「アイツ、誰を抱いてもあんたを抱いてるつもりなんだよ。あんな風に触られたら、オレでもちょっとはそんな気分になる」
ゲスは少し早口で言った。
言いたいことはわかる。
大切に思われているように抱かれることなどコイツやオレのような奴らにはないからだ。
グズの指はとても優しい。
「お前、酷くない?今日も泣いてるグズに無理やり女抱かせてさ。女もめちゃくちゃグズを気の毒がってるぞ」
めずらしくゲスがらしからぬことを言う。
グズに彼女を抱かせてる。
ダルマにされていた彼女は、あの人の力で手足を取り戻し仲間になった。
俺達が与えた人間を喰い、そして、グズとセックスをしている。
彼女にもセックスは必要だからだ。
喰って、セックスをするのがオレ達だからだ。
相手なんて誰でもいいはずなのだがグズだけはオレとだけしたがるのだ。
オレは女はだめだし、女を苦しめるのが大好きなゲスとさせるわけにはいかない。
なので言い含めて、彼女とセックスさせているのにグズは泣く。
始めてしまえば夢中になるくせに。
今日もオレが咥えてたたせて、彼女に抱きつかせてやっとだった。
やってる時は、やる前より泣く。
今も必死で彼女に腰を打ちつけているくせに、泣いてる。
やり終わったら、さらに泣く。
夢中でしてるくせに。
まるで自分か犯されてるみたいに泣く。
彼女が気の毒になる位だ。
彼女との仲は良い。
ゲスとよりよっぽど仲はいい。
セックス以外では寄り添っている。
オレ以外では彼女といるのがいいらしい。
グズより少し年上の彼女と姉弟みたいに仲良くはしている。
ゲスよりはいいかと思ったが・・・。
上手くいかないもんだな。
彼女の高い声と、グズのうなり声と泣き声を聞きながら思う。
だが、グズには彼女を抱いてもらう。
これからも。
何が何でも。
「・・・オレ達に必要なのはチンポだよ。グズ以外の・・んっ・・・」
オレの口の中て出しながら、ゲスが言った。
「・・・仲間を増やすつもりだ」
オレは口から零れた精液を拭いながら言った。
組に飼われて終わるつもりはない。
そろそろ始めるか。
「へぇ?」
ゲスは嬉しそうに言った。
他のチンポについて考えたのだろう。
「でも話は中で楽しんでからだろ」
オレは脚を立て、穴を見せつけ、穴を指で広げながら言った。
ゲスが笑ってそこに顔を近づける。
その吐息に身体が震えた。
「そうだな」
ゲスがそこを舐めながら言った。
ぺちゃ
ぺちゃ
水音と、熱い舌。
ここを舐められるのが大好きだ。
「んっ・・・もっと舐めて」
オレは強請る。
ゲスとやるのはヤラれる側の好きなツボがわかっているから楽しい。
つっこまれる以外のよさはコイツとする時のがいい。
隣の部屋から悲鳴が聞こえた。
餌が目覚めたのだ。
オレとゲスは顔を見合わせる。
さあ、お楽しみの時間だ。
使ってからくう
餌の悲鳴。
女の嬌声
グズの泣き声。
可愛いグズ。
可愛いグズ。
楽しみだよ、この先が。
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