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破滅の音 3

 「グズ、やれ」  オレは言った。  彼ら、彼女らがオレを取り囲んでいる。  ここからすることはとても大事なことだ。  オレは裸になり横たわった。  グズはまた泣いて躊躇している。  でも、グズのデカいそこは凶悪に反り立っている。  グズも裸だ。  彼らも彼女達も。  彼らはグズのようにそそり立ち、彼女らは濡らしていた。  「嫌、だ」  グズが言う。  肩を震わせながら。  でもそこはひくついて先走りで濡れている。    お前、嫌ばっかりだな。     初めてセックスした時もそうやって泣いてた。  「するんだよ、グズ」  オレは命令した。  グズ、お前はオレに逆らったりしない。  そうだろう?    「グズ!!」  オレは怒鳴った。  グズは泣きながら鉈をふりあげた。  ズダン  オレの右腕が切り離され飛ぶ。  グズのそそり立った先端から白濁が吹き飛ぶ。  グズが獣のように吠えた。    ズダン  オレの左腕が飛ぶ  ズダン  右脚  ズダン  左脚   グズはオレの手足を斬り落とした。  血まみれの身体で鉈を投げ出した。  そして、達したばかりなのにまだ硬度を失わないそこをしごきあげて唸る。   また吹き出した。  吹き上がる血。   切り落とされた腕や脚を奪い合うように彼らや彼女達を食らいついていく。  オレの記憶や知識や技術を彼らに。  コピーのコピーだから劣化しているだろうが、それでも沢山喰った記憶や技術だ。  オレは良いモノを出来るだけ食べた。  闇を生きるスキル、人を殺すスキル、人を出し抜くスキル。    それら全てを仲間にやる。  分け合う。  肉を骨を咬みちぎる音が響く。  手足を失った身体にのしかかってきたのは、口の周りに血をつけたグズだ。  オレを食ったグズだ。  泣いている。   泣きながら、無理やり尻を掴んでねじ込んでくる。     食ったなら、したい。  それがオレ達だから。    「あんたは・・・あんたは・・・酷い・・・」  グズは泣きながら一気に奥までねじ込んできた。    「・・・ああっ」  オレは喉をそらせた。  手足の血は止まったが、生えてくるまでは時間がかかるし、それには苦痛が伴う。  それまではセックスで気晴らししたかった。     「突けよ、グズ・・・」  オレは串刺しにされる感覚を快楽に置き換えながらグズに囁く。  慣らしもしないその場所は、血で濡れていて、でもそんなのはどうでもよかった。  誰かに奥まで貫いてほしかった。  深く深く。  グズが叫び声を上げた。    激しい突き上げに、オレは声をあげる。  グズ以外の誰かが、オレの胸を吸う、誰かの性器がオレの口から喉を塞ぐ。  皆がオレを喰い、オレの身体を、使い始めたのだ。  グズはオレの穴だけは譲ろとしない。  皆がオレを舐め、咬み、オレを使う。  グズが下から突いているオレに跨がり、誰かの膣なのか穴なのかがオレの性器を咥えこむ。  大量の精液を飲む。  グズが中に出す。  彼らや彼女達はそれぞれで抱き合い始める。    快楽の声が部屋にみちていく。    胸を吸われ、声を上げる。  顔にかけられ、それに酔う。  女の性器をなめた。  グズだけは泣きながら叫びながら、オレの中から出ようとはしなかった。  突き上げ続け、出し続けていた。     苦痛の中、オレの手足が生えてくるまで、それは続いた。    それはオレ達の前夜祭だった。

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