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楽園 13

帰り道もキヨハラとキスをした。 キヨハラはタクミを熱いゼリーの塊で詰まったクタクタになった皮の袋に変えてしまう。 力無く、喘いで震えるだけの。 気持ち良くて、ひたすらキヨハラにされるがままの。 キスは気持ち良かった。 もっとして欲しかったし、股間が甘く疼いた。 「クソっ・・・可愛すぎるだろ」 キヨハラが残念そうに離れながら言った。 タクミの背中までシャツの下にキヨハラの素手が入っているのにその時気付いた。 キヨハラはタクミの背中のくぼみをゆっくりなぞって、キスに蕩けていたタクミは、小さく呻いた。 ゾクゾクして。 それが何なのかも分からないのに、身体の力も入らない。 タクミの体力は底なしで、何キロだって走れるのに。 キヨハラはお腹がすいてるかのような、食い入るような目を一瞬見せたが、次の瞬間笑って、ぐったりキヨハラにもたれてるタクミをしゃんと立たせた。 タクミはキヨハラから身体が離れるが嫌で 「いや・・・」 と思わずキヨハラの胸に顔を擦り付けてしまった。 ぐうっ キヨハラの喉からなにか詰まったような音がして、タクミは慌てた。 キヨハラに異変があったのかと思ったのた。 だが、キヨハラは何故か片手で顔を覆って、上を見上げていた。 何かに耐えるように。 「キヨハラ?」 タクミが心配そうに言うと、キヨハラはブツブツ呟いていた。 「平常心・・・平常心・・・」 何のことだろう? タクミは首を傾げる。 だけど、キヨハラはすぐに優しくタクミに笑ってくれたからホッとした。 「帰ろ。昨日寝込んでたんだから」 キヨハラが髪を撫でてくれた。 タクミは股間が疼いていたけど、一生懸命治めていく。 自分だけかと思って恥ずかしかったけど、キヨハラのをそこをそっと盗み見たら、キヨハラも、そうだとわかって、安心した。 「こら。そんなところ見るなよ。やらし」 キヨハラが苦笑いした。 やらしいと言われて真っ赤になる。 「同じ。だよ。オレもタクミにさわりたいの」 キヨハラが慌てて続けた。 なら、もっと触って、と思うけれど。 タクミの不満げな顔にキヨハラは困ったように笑った。 「好きだよ。だから。時間をかけよう」 キヨハラの言葉の意味はタクミには分からなかった。

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