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楽園 17

熱い掌に胸を揉みしだかれ、何故か腰が揺れた。 キヨハラの手はタクミも知らなかった皮膚の下に隠されていた感覚器を刺激するようだった。 揺れる腰を押さえつけるようにしてキヨハラ膝がタクミの勃起したペニスをグリグリと擦る。 タクミはキスされながら喉の奥で呻いた。 キヨハラがタクミの乳首を指先でなぞった。 そっと撫でられただけなのに、ヒクンと身体が痙攣した。 意味が分からない なんでこんなところで。 乳首を優しく撫でられ、押しつぶされる。 胸を柔らかくもみあげられながら。 ひうっ ふうっ キスの合間に声が出た。 ガチガチになってるペニスを膝で擦られて、腰が揺れてしまう。 出ちゃう、と思った。 こんなところで。 キスされて、乳首弄られて。 タクミは泣きそうになる。 キヨハラの指は優しくタクミの乳首を摘んでいた。 そんなところが、硬く凝って、尖っていることにタクミは気付く。 自分の身体が自分のモノじゃないようだ。 指で乳首を優しく擦りあわされた時、タクミの全身が痙攣した。 ああっ!! 首を仰け反らせ、キスから逃れて叫んでた。 出てしまったかと思った。 身体を一瞬何かが貫いた。 泣いてた。 怖くてたまらなかった。 こんな、こんな、自分で触ったこともない場所で感じてしまうことは怖すぎた。 「だめ・・・だめだって・・・」 タクミは泣きながらいう。 そんなタクミの泣き顔をキヨハラは食い入るように見ていた。 怖かった。 でも。 そんな顔すらキヨハラは綺麗で。 キヨハラはタクミの頬を伝う涙を見ながら、呻いた。 飢えた獣みたいに。 でもそれは一瞬で。 すぐに心配そうな、困ったような顔になった。 「ごめん・・・ごめんね」 キヨハラは謝って止めてくれて。 優しい触れるだけのキスをタクミの顔や頬にしてくれた。 でも。 「自分でする?辛いでしょ」 と言われて、もう限界な自分にも気付かされて。 「離れてるから・・・。オレも辛いし」 と言われて二人とも違う川原の木陰で処理をした。 人が滅多に通らない場所で良かったと思った。 こんな外で。 オナニーなんかした事なかった。 まだ辛うじて射精してなかった。 でも、キヨハラも勃起してたし、限界だったのか、と考えるだけで、直ぐに達してしまった。 キヨハラが渡してくれたキヨハラのハンカチに射精していることにどうしようもない背徳感があった。 戻ってきたキヨハラは涼しげで綺麗で。 タクミの胸を揉んだり乳首を弄ったりするような人間には見えなくて。 そもそも、タクミみたいな平凡な男相手に好きとか言うようには見えない・・・ でも、戻ってきたキヨハラはタクミを抱きしめた。 そして言った。 「ごめんね・・・タクミ。オレを嫌いにならないで・・・」 その声の悲痛さにタクミは驚いた。 「オレがキヨハラを嫌いになることなんてないよ」 タクミには自信があった。 だけどキヨハラは。 タクミを抱きしめて、中々離そうとしなかった。

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