最初、大和は冗談で言ってるんだと思っていた。たまたま知り合って一線超えちゃって、興味本位か面白半分で俺との関係を続けようとしているんだと。 今までこんな経験なかったし、俺はてっきりそう思っていたからフェードアウトできればなんて初めは考えていた。 けど、大和が俺に言った言葉は真剣そのもので、俺もちゃんと向き合わなきゃって思ったんだ。 出会ってまだちょっとしか経ってないし男に告白されるなんて初めてだし…どうしたらいいかわからない気持ちもあるけど、大和と出会ってから元カノの事を思い出して落ち込む日が少なくなった。 連絡を取り合うようになって、俺の日常に少しずつ大和が入ってくる。こうして会えた日には大和は嬉しいなんて言って笑う。 そりゃ素直な気持ちを向けられると俺だって嬉しい。 大和は男前だし、色気もあるし、優しいし、警官だし……なんで俺なんだろうと不思議で仕方なかったけど、その問いに迷いなく答えた大和に対してドキドキしてしまったのもまた事実だ。 俺、男もいけたのか…？ なんて、そんな事がぐるぐると頭に浮かんでいた。 頭がふわふわして気持ちがいい。 「あっ、だ…だめ…だって…また、イッーー‼︎」 大和に告られ、大和の家で酒を飲む事になった。一回俺はこいつに抱かれてるから部屋で二人きりになる事がどういう事なのかはバカでもわかる。 じゃあどうして来たのか。 それは…わからない。 ただ少しだけ確かめたくなった。またこうしてこいつに触れられても俺は平気なのか。 「太一、まだいける？」 「っ…は、…っはぁ…」 大和の声は優しい。なのに俺を見る目は俺の事を犯したいって言ってるみたいだった。 何回イカされたかもう数えるのも忘れるほどで、俺にばかり快楽を与え続ける大和はずっと我慢しているようだ。 覆い被さる大和の下半身が俺の太ももに当たる。ズボンの上からでもわかる、大和も気持ちよくなりたいだろうに。 俺ばっか気持ちよくなって少し申し訳ない気持ちと、俺で興奮してる大和を見ると俺も興奮…してしまっている。 俺がしたら大和はどんな反応をするんだろうか。 「お前の…しよう、か…？」 「っ⁉︎」 息が切れる中、自分でも驚く事を口にしてしまっていた。大和も俺がそんな事を言うと思ってなかったのか驚いた顔をした。 「…嬉しいけど、今日は太一を気持ちよくしたいからいいよ」 そう言って額にキスをされ、頭を撫でられた。こんな大事に触られたら胸の辺りがキュンとする。 「どうやったら、お前も気持ちよくなれんの…？」 「え…」 男同士で、こんな事初めてで、絶対無理だって思ってたのにこいつ相手だと大丈夫と言うか…… もっと知ってみたいかも、なんて… 「教えてくれるんだろ…？」 「…っ‼︎」 頬に添えたれた手の平に唇を付けると大和の目の色が変わった。 「っほんと、その誘い方反則だろ」 「あっ…」 大和が俺の首元に跨りズボンを下ろした。勃起した大和の性器が口元に当てがわれる。 相当我慢していたのか大和のはもうギチギチで、我慢汁もすごいし何よりデカ…… 「…へーき？」 「う…うん…？…デカくてビビってるけど…」 「はは、今それ言うの禁止。ちょっとクる」 泥酔してたあの日は気にする暇なんてなかったけど、こんなのが俺の中に入ってたのか…？ 「口開けて、ゆっくり」 「ん…ん…」 「っはぁ…そう…」 言われた通りゆっくり口の中に大和のが入ってくる。フェラとかまさか自分がする日が来るなんて思ってもなかったけど、案外平気かもしれない。 それよりも… 「はぁ…そう。ゆっくり吸って、上顎と舌使って…そう」 さっきとは比べ物にならないくらいに、俺の上で気持ちよさそうな顔をしてる大和がエロい。 「う…っん…は、ん…」 「太一…かわいい…はぁ…っ」 また頭を優しく撫でられる。俺の動きに合わせて大和も腰を動かしている。 触れる手は優しいのに、変わらず俺を見下ろす目の奥がもっと俺を犯したいと言っている。 「っ、は…や…まと…」 「…？」 いいと言ったら、大和はどんな顔をするんだろう。 「…お前の…好きにして、いいよ…？」 「………」 自分の汗と精液と大和のにおいで余計に頭がくらくらする。 「俺も…お前にもっと気持ちよくなってほしい」 「………」 「大和…？」 「…………」 大和の性器に舌を這わすと、少しの沈黙が置かれた後、強い力で頭を掴まれた。