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第13話
霧咲先生は俺のワイシャツのボタンを全て丁寧に外して脱がせ、万歳させてタンクトップも脱がせた。
貧相な身体が露わになって、少し恥ずかしい。
「少し腰を上げて貰えますか」
そう言われて腰を上げると、既にベルトを緩められていたスラックスを下着ごとズルッと下ろされ、瞬く間に俺は全裸にされていた。
(何故か靴下は既に脱がされてた…)
ゾクッ…
肌が冷えた外気に曝されて、思わず鳥肌が立った。
「……寒いですか?」
「あ、少し…」
「これから沢山、暖めてあげますから。きっと暑いくらいになりますよ」
そう言ってニッコリと笑う霧咲先生の顔を見ただけで、身体が熱くなった気がした。
そして俺は、これが夢であることを再認識する。
お願いだ、まだ、覚めないで。
まだ何もしてないから……。
「霧咲先生、早く……」
早く………何かシて。
キス以外のこと………。
「…随分とせっかちですね?嬉しいですけど…そう慌てなくても時間はたっぷりありますよ、明日は学校も休みですし…」
「それでも、早くシて…っ」
必死な俺の言動に、霧咲先生は少し眉を顰めた。
変に思われたっていい、どうせ夢なんだし。
それより、俺には時間が無いんだよ~…!
これはいつ覚めるか分からない夢なんだから……
っていうか、夢の中なのに夢って分かるなんて珍しいな。
酔っ払ってるからかな……。
「分かりました。…途中でやめてくれって言われても、やめてあげませんからね」
「言わないです、そんなこと…」
「…それは頼もしい」
霧咲先生はニヤッと笑った。
いつもの優しい笑みとは違うけど、それはそれでとても妖艶で……少し冷たい感じもして、なんだかゾクゾクしてしまった。
そして。
「あっ……」
霧咲先生の長い指が、俺の乳首に触れた。
そのままキュッと強く摘まれ、コリコリと刺激を与えられる。
霧咲先生に胸を触られているという事実だけで、下腹部辺りが熱くなってきた。
「乳首……自分で触ったりします?」
「………っ」
俺は小さく頷いた。
変態かと思われるかもしれないけど、思春期の頃から乳首でも自慰をしている。
ここだけでイケたことはないけど……。
「じゃあ、ちゃんと感じるんですね…」
「ひぁっ」
言われたあと反対の乳首をいきなり口に含まれて、思わず甲高い声が出た。
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