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第19話

「…貴方って人は…!」 ズブッ!! 「ひぅっ!!」 あまりの衝撃に、一瞬何が起きたのか分からなかった。 けど、激しく揺さぶられながら俺は少しずつ状況を理解していく。 霧咲先生は俺の腰骨の辺りをがっしりと掴み、俺のナカを出たり入ったりしている。 俺が望んだ通りに…。 最初は苦しかったのに、その圧迫感や刺激がどんどん快感に変わっていき、俺の声の調子もだんだん喘ぎに変わっていく。 「んあっ…アッ、あっ、きもちっ…!」 何これ………気持ち良すぎる………っっ! これって相手が、霧咲先生だから? そして…。 ズブッ!グチュッ!ヌプッ!! 「ずっと好きだった人にっ!そんな風に求められてっ…その上で自分の欲求を我慢できるほど、俺は出来た人間じゃあないんですよ、榛名先生…!!」 「んあぁ!あ!はああんっ!!」 すきな、ひと…? 俺が、霧咲先生の? うあ、なんて嬉しすぎる夢なんだろ。 本当に、もう二度と見れないレベルの… それに俺も、夢の中なら…。 俺は必死に霧咲先生の腰の動きに合わせて、腰をくねらせながら叫んだ。 「好き、すき…っ!俺も、貴方のことが好きです…!霧咲せんせぇっ…!」 そう言った途端、霧咲先生の大きな目がますます大きくなった気がした。 涙でぼやけちゃってるけど…多分。 「本当ですかっ…!?ああ、嬉しいです、榛名先生…!愛してます、絶対に手放しませんからね…!」 「あ!あぁんっ!うれし…です…っ!」 本当に嬉しい。 夢でも、妄想でも、もう死んでもいいくらい…。 死んでるのかもしれないけど。 「もうイキますっ…!榛名先生…!」 もうだめ、気持ちよすぎて死んじゃう……… 「あ、俺もいっちゃうっ…あ、ああ、ああーッ!!」 ドクッドクッ… 「すいません、ナカに出してしまいました…」 「あ…っあ…」 お尻の奥で迸る、あったかいものを感じた瞬間、俺も思い切り射精して… そのまま、夢の続きを見ることはなかった。

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