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第4話 マゴちゃん対策

「でも決定ではないんだろ?」 「うん、もしかしたらの場合だよ、その時は素直に殺されようかな」 「うーんそうなると春樹と盃を交わした組や役員はどうなる?」 「全員死かも」 「それって俺も?」 「早瀬組は親父の組だから大丈夫じゃないかな、俺と仲間の忠誠を交わしたやつだけ」 「そしたら俺は春樹と忠誠の儀をしたい」 「……今の話聞いてた?」 「聞いてたよ、それでも俺は春樹とずっと一緒にいたい」 「……相変わらずだな」 「キスしていい?」 と言われたので口を塞いだ。 「簡単にはキスさせねぇ」 「さっきできた」 「それはそれだ!! てか俺は温泉に入りに来たんじゃない!!」 「何しに来たの?」 「勉強教えてもらいにきたんだよ」 「……ああ、やっとやる気が出たのか」 「そうだよ」 「でもそんな横暴な態度やだな、俺にも利益がほしい」 「は!?」 ……こいつに利益っていったら…Hすることしかないじゃん。 「俺を満足させられたら教えてやる」 「……ずるい」 「別に俺は……んっ」 俺は自ら直に跨がり頭をがっしり掴んでキスをした。 「んんっ、これで満足!? んんっ!!」 逆に頭を掴まれ俺は直の腕の中でこれでもかというほどにキスをされる。 「うんんっ」 苦しい……。 器用に喉奥まで吸われ唇が離れると涎が垂れた。 「はぁはぁ……お前……上顎舐めるなよ」 「気持ちいいくせに」 「……あと長い」 「悪いが先生は俺だ、春樹が考えて俺が時間を決める、どうだ?」 「……し…仕方ねぇな、これも明るい未来のためだ!!」 「良い子」 「調子に乗るな!!」 早瀬家は今日も春樹の声が轟くのでした。 そして1週間後 本田先生との1対1のテストバトルが控えていた。 「……テストの点数が上がっただと」 「えへん!! 俺もやればできるんだな~~」 「しかも赤点スレスレだったのに、80点台……カンニングしてないよな?」 「してないよ、てか先生ずっと俺のこと見張ってたじゃんか」 「ああ、そうだ、そういえば早瀬に教えてもらってたんだろ?」 「ありゃ? バレてたかそうだよ、直に教えてもらってました、あいつ教えるのうますぎて俺も俺で超絶ビックリした」 「そうなのか」 「?」 「先生、俺にご褒美くれないの?」 「は? こんなの全員がやってることだ、お前は追試、追試の繰り返しでやっと平均超えただろうが」 「いて」 紙で叩かれ先生は教室を後にした。 「いやぁー終わったこれで俺もテスト休みだ」 背筋を伸ばしていると 「あれ? 早稲田くんまだいたんだ」 「? 誰だっけ?」 「あんまり本田先生を困らせないであげてね」といい生徒は去っていた。 「誰だあいつ」

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