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第5話 夢の中

「はぁー一眠りしたら帰ろっかな……んにゃ」 生徒指導室の机で俺は眠り始めた。 今日はテスト休みで直もいないし外は元気いっぱいの体育系部活だけ。 すやーと夢に入った。 「はぁはぁ……」 んっ? なんか手が変。 ぬめぬめしてる、これ夢だよな? 「ああ!!」 んん?? ばっと目が覚め起き上がると机には白いなにかがこびりついていて手にも何か……。 「ひっ!?」 慌てて立ち上がると椅子から落ち尻もちをついた。 「いたたたたっ」 両手にはドロッとしたものがついていた。 「おいおい、まさかこれって」 「精液だな」 !?!? 「びゃぁあああ!?」 「すごい驚き方だな」 ガクガクと小刻みに震えた。 「これもしかして直が?」 「いや、俺は今来たとこ、帰りが遅かったから」 「……まさか朝ニニーズにいてずっといたのか?」 「ああ、あそこならお前の帰りも見えるから」 「……ストーカー」 「見張りって言ってくれ」 「ってお前じゃないんなら、これ誰のだよ」 「さぁな、お前の隠れファンか、それとも抗争相手か」 「……女ならともかく抗争相手がこんなことするか?」 「俺ならするな、閉じ込めてぐちゃぐちゃにして孕ませる、子供はできないかもしれないがお腹の中に俺のでいっぱいにしたい」 「……うわぁあーなんか想像ついちゃうから冗談でも直は言わないでくれ」 「テスト無事に終わったんなら帰るぞ」 「ああ」 あれ? うそーんもしかして立てない? 「……どうした?」 「腰抜けた……」 「ぶふっw」 「笑うな!!」 おぶって帰宅するとさすがの組員も驚いていた。 「あれ、どげんした、あはは」 「マゴちゃん先輩」 「え? マゴちゃんなんでいるの?」 「今日は別邸んほうに泊まろうて思いんしゃい」 「へぇー……な、直も泊まるか?」 「いいのか?」 「だって敵か味方か分からないやつと1つ屋根の下って怖いじゃん」 「分かった、今日はなんだか素直な春樹に従ってあげよう」 「お前!! その言い方、なんかむかつく」 「おおう、なんや直も泊まるんか?」 「え!? 親父」 「俺帰るよ、親父さんいれば大丈夫だろ」 「あ、うんそうだね、じゃぁ直は帰るって」 「そっか、んじゃぁ酒飲むか!!」

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